又吉直樹「文芸誌に出すのは怖い」 “挫折”“失敗”を味わうことのススメ
2025年2月19日(水)17時6分 マイナビニュース
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が15日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を更新。挫折や失敗を味わうためにやっていることを明かした。
○30代は「怒られる回数が一気に減る」
「悩める30代に伝えておきたいこと」と題した動画で、又吉は、「挫折を学ぶというか、失敗をコレクションにするというか。それはそれで大きな武器になる」と、挫折や失敗を味わうことを提案。10代〜20代は、「放っておいても怒られる」「怒られなくても、失敗したり成功したりを繰り返す」としながら、30代に関して、「立場が上がってくると、チャレンジする機会が一気に減少するんですよ。僕も怒られる回数が一気に減りましたもん」と回顧。そのため、30代に向けて、「月一回でもいいから、失敗するかもしれないチャレンジをする」ことを勧めた。
自身の場合は、「後輩もできて気を使われて。7割ぐらいのボケでも、9割ぐらいのボケとして扱ってもらえる」とぶっちゃけながら、「リスキーな現場に行って、めっちゃ緊張してスベったり。失敗したときに、ちゃんと自分の実力や能力がわかる」「立場と能力って、違ったりする」と説明。例えば、ギャグや大喜利のライブにプレイヤーとして呼ばれた際は、怖さもありつつ「やってみる」そうで、「メンタルも鍛えられますし。自分の村だけでやってると、だんだんそれが薄れていくので。たまにちゃんとやったほうがいい」と語った。
あえてリスクのある局面に立ち、自分の実力を知ることが大事だと伝えた又吉。小説家としても、「文芸誌に出すのは怖い。いろんな人が書いてるし、矢も飛んでくるし」と話しながら、オムニバス形式について、「先輩たちが名を連ねているところに入っていく。劇場に自分たちのネタ持って行ってどうなるかみたいな」と吐露。「ボコボコにされるかも……」という不安から、気合いを入れて参加しているというが、「みんな、普段よりも肩の力を抜いて楽しく書いてるんですよ。僕だけ、ワールドカップの最終予選ぐらいのテンションで書いてるから。なんか浮いてて、恥ずかしいときもあるんですけどね(笑)」と打ち明けていた。
【編集部MEMO】
又吉直樹は、2020年6月にYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を開設。後輩たちを巻き込んだ企画や妄想解釈、作品レビューなどが好評で、チャンネル登録者数は47万人、累計再生数は7,000万回を超えている。