脳出血での緊急出産から生還も後遺症が…子育てママの「ジレンマ」と「笑顔」に上戸彩が心底共感

2024年2月24日(土)18時0分 マイナビニュース

女優の上戸彩が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、18日・25日の2週にわたって放送される『ボクを産んでくれたお母さん 〜言葉を失ったママと家族の4年〜』。脳出血で意識を失ったまま出産し、後遺症を抱えながら前を向く金山あさ奈さんと家族を追った作品だ。
後編で描かれるのは、退院後の一家の暮らし。同じ子育て中という環境にあるだけに、大いに共感する部分があったようだ——。
○「自分一人でできることを増やしたい」
救急搬送から5カ月、自宅に戻ることができたあさ奈さん。夫の文哉さんと2人の男の子、そして、あさ奈さんより先に退院した三男の煌泰(こうた)くんに迎えられ、ようやく家族5人そろっての生活が始まった。
しかし、右半身にまひが残る体では、今まで当たり前にこなしてきた家事にもひと苦労。家族のために料理を作ることも難しい。それでも「自分一人でできることを増やしたい」と笑顔を絶やさず、こつこつと努力を続けてきた。4年がたった今では、家のことばかりでなく、職場復帰も果たすまでになっている。
だが、言葉をうまく発することができず、子どもたちとの会話がままならないことに、あさ奈さんは、もどかしさを感じていた。時には、いら立ちを爆発させてしまうことも…。
○自分の感情を言葉に出せないもどかしさ
手術は成功したものの、失語症を患うことになったあさ奈さん。上戸は、育児において思うように言葉を発することができないジレンマが、手に取るように伝わってきたという。
「育児なんて、本当に口が止まらないですから。“こんなに人にイライラしたことがない”という感情が湧き出てきたりするのですが、言っても言っても伝わらない。そうすると、どれだけ言葉に重みと恐怖を出して子どもに言うことを聞かせるかが大事なので、あさ奈さんが自分の感情を言葉に出すことができないというもどかしさは、本当にストレスだと思います」
後編では、「ねぇ、片付けてよ!」と言って、テーブルの上に出しっぱなしになっているトランプに感情をぶつける場面も。このシーンに、上戸は「あ〜この気持ち。よ〜く分かります」と、心底共感するトーンでナレーションを添えている。
○「笑顔は伝染する」を信じる
そうした苦労もありながら、印象的なのはあさ奈さんの笑顔だ。「苦しい場面もたくさんありますが、あさ奈さんの明るさに救われました」と振り返る上戸自身も、笑顔は意識していることなのだそう。
「自分の感情があまり良くないとき、人に心配されないように笑顔でいようと思うので、そこはあさ奈さんと似ているかもしれないです。仕事のときも笑顔でいればいつの間にかしんどいことを忘れて、何とか乗り越えてきたことがいっぱいあるので。それに、自分がそうしていれば、逆に元気をもらえることもあるので、“笑顔は伝染する”というのを信じています」
その笑顔は、家庭内では別の効果をもたらしているようで、「家でも普段は笑顔でいますし、ニコニコママがテレビのCMで流れてくることもあるので、子どもたちにちょっと怒るだけで“ごめんなさい!”という感じになります(笑)」とのこと。
後編は、あさ奈さんが後遺症を抱えながら、前を向いて奮闘する姿を中心に描かれる。今回のドキュメンタリーを見て、「自分が負けてしまいそうなことがあっても、信じられないぐらいの力を発揮することができるのは、やっぱり家族の存在ですよね。家族の愛というのは、偉大だなと思います」と、改めて実感していた。
●上戸彩1985年9月14日生まれ、東京都出身。1997年に「第7回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞し芸能活動を始め、2000年にテレビドラマ『涙をふいて』で女優デビュー。2003年には主演映画『あずみ』で第13回日本映画批評家大賞 新人賞、第27回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞を受賞。以来さまざまな作品に出演し、近年の主な出演作にドラマ『半沢直樹』シリーズ(13、20)、ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(14)、『アイムホーム』(15)、『となりのチカラ』(22)、映画『昼顔』(17)、『シャイロックの子供たち』(23)、『沈黙の艦隊』(23)など。2024年6月28日公開予定の映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』ではルルンの声優を担当。現在、ドラマ『沈黙の艦隊シーズン1 〜東京湾大海戦〜』がAmazon Prime Videoで配信中。

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