その症状、もしかして脳卒中?

2022年12月5日(月)20時30分 ココカラネクスト

 脳卒中は大きく、

① 脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」

② 脳の血管が破れて起こる「脳出血」・「くも膜下出血」にわけられます。

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高血圧が長く続くと、血管に過度の負担がかかり、動脈硬化(血管が弾力を失い、もろくなる状態)が進行すると言われています。

その結果、狭くなった脳の血管に血栓が詰まって起こるのが脳梗塞です。

一方、高血圧等による動脈硬化で、硬くなった血管が破れて起こるのが脳出血、脳の動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破裂するのがくも膜下出血です。

脳卒中の原因となるもの

高血圧:脳卒中に最も関連の深いと言われています。減塩や適切な降圧治療を受けることが大切です。

糖尿病:糖尿病があると脳卒中が起こりやすくなることが知られています。

脂質異常症:特にLDLコレステロールの値が高い人は注意が必要です。

不整脈(心房細動):心臓でできた血栓が脳に飛び、脳の動脈を塞ぐことがあります。

喫煙:喫煙によって血管が収縮し、血圧が上がりやすくなったり、動脈硬化を促進することがあります。

脳卒中を発症した場合、いかに早く適切な治療を受けられるかどうかが、その後の回復に関わってきます。

脳卒中というと、「突然、意識を失って倒れる病」というイメージをもつ人も少なくありませんが、実際には、意識を失うほど重篤な症状がいきなり現れる人は少ないと言われています。

最近では、より簡潔に、3つの症状を取り上げたFASTという標語があります。

米国脳卒中協会では、脳卒中を疑う人を見たら、下記のチェックをするように勧めており、その頭文字を取ってFASTと呼ばれています。

Face(顔の麻痺):
「笑顔を作れますか?」→笑顔がうまく作れず、顔の片方が下がっている、ゆがんでいる。

Arm(腕の麻痺):
「両腕を挙げたままキープできますか?」→片方の腕が下がってくる。

Speech(言葉の障害):
「簡単な文章を正しく繰り返せますか?」→言葉が出てこない、ろれつがまわらない。

これら3つの症状がどれか1つでもあれば、脳卒中の疑いが濃厚だといわれています。

Time(発症時刻の確認):「発症時刻」を確認しましょう。

脳卒中の原因ともなる生活習慣病は自覚症状がないことが多いため、いつの間にか病気が進行してしまう危険もあります。

そのため、定期的に検査を受けて自分自身の健康状態を常に正しく把握することが、生活習慣病の早期の発見・治療に重要と言われています。

生活習慣病の予防や早期治療につなげるためには、健康なうちからの検査が意味を持ちます。

まずは定期的な検査を受けて、まずは自分の「平常値」を知ることが大切です。

数値には個人差があり、正常値の範囲内から外れていたり正常値内ギリギリでも、本人にとっては正常な場合があります。

わたしたちが定期的な検査が大切だとお伝えするのは、自分の平常値から大きく数値に変化があったときです。

大きな変化や変動は、何らかの体からのサインかもしれません。

「時間がない」「元気だから大丈夫」などと考えず自分の健康のため、ぜひ定期的に血液検査を受けましょう。

[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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