【NBA】歴代最多1422勝・スパーズのポポビッチ監督が退任 脳卒中で今季休養からの復帰を断念
2025年5月3日(土)11時13分 スポーツニッポン
NBAのスパーズは2日(日本時間3日)、グレグ・ポポビッチ監督(76)の退任を発表した。監督としてNBA歴代最多の通算1422勝をマークしたポポビッチ氏は、昨年11月2日の試合前に倒れてチームを離脱。軽度の脳卒中と診断され、今季中の休養が発表されていた。今後は編成本部長の職に就く。
今季のスパーズはポポビッチ氏の代わりにミッチ・ジョンソン・コーチが暫定的に指揮。34勝48敗の西カンファレンス13位でプレーオフ進出を逃した。ジョンソン氏がそのまま新監督となる。ポポビッチ氏は「バスケットボールへの愛と情熱は変わりませんが、ヘッドコーチの座を退く時が来たと決断しました」と声明を発表した。
27〜28年シーズンまで契約を結んでいたポポビッチ氏は続投に意欲を見せていたが、4月15日にテキサス州サンアントニオのステーキハウスで気を失って倒れ、救急車で搬送された。救急車が到着した時点で意識を回復しており、その後は自宅で療養。米スポーツ専門局ESPNによると、ここ数日はチームに合流していたという。
ポポビッチ氏は29シーズンにわたってスパーズを指揮し、5度のファイナル制覇に導いた名将。21年東京五輪では米国代表を率いて金メダルに輝き、23年にバスケットボール殿堂入りを果たしていた。