トム・ホランド、ピクサー映画出演が夢だった!『2分の1の魔法』で内気な少年熱演
2020年3月13日(金)16時30分 シネマカフェ
大ヒット作『モンスターズ・ユニバーシティ』を手掛けたことで知られるダン・スキャンロン監督。本作は、ダン監督自身がわずか1歳で“父親を亡くした経験”から生まれた物語で、「父に一度だけでもいいから会いたい」という想いから着想を得て製作されていった。
ダン監督は「僕の父は僕が1歳の時に亡くなったんだ。小さい頃はいつも父がどんな人だったのか? 自分は父に似ているのだろうか? と思いながら生きてきた。それでもし父に1日だけでも会えたら、僕と兄はそこから何を学ぶのか。そんな思いからこのストーリーが生まれたんだよ」と明かし、トムとクリス・プラットにも作品に込めた思いを伝えたそう。
そんな監督の思いを知ったトムとクリスは、作品について監督とたくさん話し合う中で、その思いが実現するようにイアン役を務めたいと強く思ったという。「僕もクリスも監督にとって、本作がどれほど大切な作品なのか分かっていた。監督がお父さんを亡くしたという個人的な経験が、このストーリーの核になっているからね」とトム。
「だから僕らは何回も作品の重要なメッセージ性や核になる部分を話し合い、できる限り監督の思いが伝わるように演じたいと思ったんだ」と語り、監督の思いを受け止めてイアン役に臨んだ。
さらにトムはピクサー映画に出演することは俳優としての夢だったそう。これまで、スタジオジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の英語版で神木隆之介が演じた翔役に抜擢され、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版『スパイダーマン』シリーズで主人公のピーター・パーカーことスパイダーマンを演じるなど、ハリウッドスターとして活躍を見せてきたが、トムにとってはジブリ声優やスーパーヒーロー同様に“ピクサー声優”はずっと憧れてきた目標だった。
「ピクサー映画の主人公を演じられるなんて、僕にとっては信じられないくらい素晴らしいことだった。俳優なら誰でもアカデミー賞を受賞することやスーパーヒーローを演じることなど目標があると思うが、僕の目標の一つはピクサー映画に出演することだったんだよ。本当に幸運なことだし、夢が叶って本当に嬉しかったんだ」と明かしており、並々ならぬ思いでイアン役に挑んだようだ。
『2分の1の魔法』は近日公開。