BPO、アンケート結果改ざんの『ちまたのジョーシキちゃん』審議入り見送り

2024年3月14日(木)15時31分 マイナビニュース

BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は3月8日の会合で、アンケート結果の改ざんについて討議を行っていたカンテレのバラエティ番組『ちまたのジョーシキちゃん』(毎週金曜19:00〜 ※関西ローカル)の審議入りを見送った。
○構造的・恒常的に行われていた事案ではない
昨年11月3日に放送された同番組では、「関西人1万人が選ぶ! ぎょうざがおいしいチェーン店ランキング ベスト10」を放送。しかし、外食チェーン店1店の名前を除外していたことが判明し、同24日の番組内で訂正した。
委員会では2月9日に討議入り。3月8日の議事概要によると、討議では、弁護士の委員が委員会規約などを照らして問題点を整理し、「本放送が虚偽の疑いがある放送であることは確実」「スポンサーの意向に忖度してアンケートを捏造した行為は放送の自主・自律の根幹を揺るがすという議論になる」といった考察が報告された。
一方で、アンケートのねつ造が構造的・恒常的に行われていた事案とは見受けられないことや、『発掘!あるある大事典II』の食品データ改ざん問題を機に設置された「オンブズ・カンテレ」や番組審議会での厳しい意見を受けて、同局が再発防止に向けた取り組みをしていることから、審議入りは見送られた。
○バラエティ番組に「薬剤師を侮辱している」
今回の会合では他にも、2月に寄せられた視聴者意見を報告し、議論が行われた。
報道番組で芸能事務所創業者から性加害を受けたことを実名告白し、翌月自殺した男性の妻に対するインタビューが放送され、男性が「SNS上で誹謗中傷されたことを苦にしていた」という内容が含まれていたが、誹謗中傷が芸能事務所に所属していたタレントのファンによるものだとは断定されていなかった。だが、テレビ局がこのファンを犯罪者のように扱っているという意見が多数寄せられた。
またバラエティ番組で「関西人がイライラする瞬間」というテーマを取り上げ、出演者が「病院から処方せんをもらって薬局に行くと、薬剤師から医師と同じ質問を何度も繰り返しきかれる」「薬剤師には医者への憧れのようなものがある」と発言したことについて、「職業差別だ」「薬剤師を侮辱している」「収録番組であるのにテレビ局はチェックせずに放送した」などと批判する意見が多数届いた。

マイナビニュース

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