キム・ソヒョン「岩井俊二監督『Love Letter』のような作品に出演してみたい」『ビニールハウス』公開にインタビュー到着

2024年3月15日(金)16時0分 シネマカフェ

キム・ソヒョン『ビニールハウス』© 2022 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

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「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」「Mine」などで知られる韓国の名優キム・ソヒョンが、韓国の主演女優賞6冠の快挙を成し遂げた『ビニールハウス』が3月15日(金)より公開。この度、キム・ソヒョンの特別インタビューがシネマカフェに到着した。

俳優キャリア30年目のベテラン俳優、キム・ソヒョンが「名優の真価を発揮した」と批評家から絶賛された本作『ビニールハウス』は、新人監督イ・ソルヒが脚本を執筆した、現代の社会問題を扱った濃密なサスペンスだ。

「ご覧になった後なら『当然出演したいと思っただろう』と納得していただけるのではないでしょうか。他人の物語ではなく、私自身の物語のように感じたのです。(演じた)ムンジョンの中に過去の自分と重なる部分がありましたし、私たちが生きていくうえで起こり得ることを描いている作品だったので出演を決めました」と出演の経緯を明かす。

主人公のムンジョンは善良な人間だが、介護中の突発的な事故によって人生の窮地に立たされることになる。ムンジョンの極限の感情を表現するために、どのような準備をしたのか聞かれると、「劇中では私たちが日常で感じる様々な感情が描かれており、決して現実と切り離せません。現在戦時下の国もありますが、私たちは極限の状態でこの時代を生きていて、日々静かな暴力を目撃しています。そのような社会を生きてきたので、他の役柄に比べて難しかったかと言われれば、そうではありません。すでにムンジョンを演じる準備はできていたんです」と語った。

才能に溢れたイ・ソルヒ監督にはどんどん映画を撮ってほしい
本作が長編初監督作となる29歳のイ・ソルヒ監督との仕事については「イ・ソルヒ監督は俳優を導いていくリーダーシップがあり、現場での態度からも本作が長編デビュー作だとは全く思えませんでした。韓国では監督デビューを果たしても、メジャー作品を撮るまでに時間がかかるので、才能に溢れた彼女にはどんどん映画を撮ってほしいです」とコメント。

「次回作が楽しみだし、ぜひ出演させてほしい。もし他の俳優と組むことになれば私は嫉妬するかもしれません(笑)」と語り、「一日もはやく、ポン・ジュノ監督やパク・チャヌク監督らと同じように、多くの方に知られるような監督になってほしいと強く思っています」とイ・ソルヒ監督の手腕を絶賛。

最後に日本映画で好きな作品を聞かれると、「岩井俊二監督の『Love Letter』が本当に好きです。いつか『Love Letter』のような初恋を描いた作品に出演してみたいです」と明かした。

さらに、日本公開を心待ちにしているというキム・ソヒョンより、特別動画メッセージが到着。「主演映画『ビニールハウス』が3月15日よりシネマート新宿で公開されます!ぜひご覧ください。劇場でお待ちしてます!」と日本の観客へメッセージを送った。

『ビニールハウス』は3月15日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。

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