雅弘(宮世琉弥)、恵美子(内田理央)を助けに7年ぶりに外へ…『問題物件』第10話

2025年3月16日(日)17時0分 マイナビニュース


不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を解決していくフジテレビ系ドラマ『問題物件』(毎週水曜22:00〜)。19日に放送される第10話(※FODで先行配信中)は、「天使の棲む部屋」で起きた事件の解決編となる。
○「天使の棲む部屋」に閉じ込められる
「天使の棲む部屋」のある襟岡家の館を訪れた犬頭光太郎(上川隆也)と若宮恵美子(内田理央)。罪を逃れた罪人が100人以上も自殺したとされるこの館で、その夜、富沢辰也(小久保寿人)が宿泊し、「天使の棲む部屋」で遺体となって発見された。発見したのは恵美子とオーナーの襟岡真都(忍成修吾)、宿泊客で富沢の被害者である堀幹彦(佐戸井けん太)、織山仁(加藤諒)、馬場亜紀(菅野莉央)。またもや突然現れた犬頭はこれが殺人だと考え、館にいる人間たちの中に犯人がいると推理する。
そんな中、大島高丸(船越英一郎)は、大島雅弘(宮世琉弥)が恵美子を助けるために外出をしたと聞き驚がくする。雅弘は、有村次郎(浜野謙太)とともにつかんだ情報により、犬頭と恵美子に危険が迫っていると知り、7年ぶりに外に出て、館へ向かうのだった。
一方、館では、犬頭の推理により、見事真犯人を突き止め、事件は一件落着かと思えた。しかし犬頭は、ここに悪魔がいると恵美子に伝え、突然館を飛び出してしまう。扉の鍵が閉まり、「天使の棲む部屋」に閉じ込められてしまう一同。「さぁ、ゲームの始まりです」——恵美子たちは恐ろしいゲームへの参加を強制される。
○雅弘がついに心を開き、外に出る決心を
有村に心を突き動かされた雅弘は、恵美子を助けるために7年ぶりに外に出る。雅弘は恵美子に「止まっていた時間が動き出したような気がします」と礼を述べる。照れる恵美子だが、2人のこの関係がずっと続いてほしい、でも今後が気になる…そう思わせるシーンだ。
犬頭は真犯人に「先だった愛犬が虹の橋の袂(たもと)で飼い主との再会を待っている」というイギリスのエドナ・クライン=リーキーの詩を引用する。さらに「待っている間犬たちは、虹の橋の袂できっと地上の飼い主を見守っているに違いない。だから人間も犬たちに恥じない生き方をしなければならない」と。
犬頭は、この言葉は犬だけではなく人間にも共通していると言う。人は大切な人を失った時、その悲しみや喪失感から抜け出して前に進むことはなかなか難しい。これは、真犯人に向けてだけではなく、雅弘に対しての言葉のようにも感じる。両親がどこかで見守ってくれていると信じる気持ちと、安堵感を感じながらも、その両親に恥じない生き方をするように、と。そしてひょっとしたら、犬頭は何らかの理由や事情で、亡くなった雅弘の両親の代わりに長い間遠くから見守っていたのかもしれない。
雅弘は両親を失ってから7年間、外に出ることもなく心を閉ざして過ごしてきた。普段は笑顔もなく、常にどこか不安げな表情で、友達もなく、心を許していたのは犬太だけだった。しかし、販売特別室ができて恵美子が異動してきてから、心がほぐれ始めた。会社の役職も名前だけの室長だと言っていたが、頼られて事件が解決するたびに少しずつ仕事にも興味を持ち、役に立ちたいと思うまでに変わった。恵美子の存在と影響が徐々に大きくなってきたことの証しだ。そして気軽に「雅弘」と呼び捨てにする有村にも、もはや「俺たちダチだもんな」とまで言われるように(笑)
雅弘と犬頭、そして犬太の気になる関係は、次回明らかになるのだろう。一方で、雅弘を排除しようと目論む高丸も黙ってはいない。最後にどのような手段に出て、その時、犬頭とどのように対峙(たいじ)するのか。多くの謎に包まれたまま迎える最終回が待ち遠しい。

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