橋本環奈、2024年は大阪に縁 “万博前夜”の昭和の家族は「すごく濃くて楽しかった!」

2024年3月23日(土)7時0分 クランクイン!

橋本環奈が主演を務める、テレビ朝日開局65周年記念・ドラマプレミアム『万博の太陽』が3月24日21時より放送される。1970年開催の大阪万博に夢を抱く真っすぐなヒロインの青春と、彼女を支える温かい一家の姿を描く本作。“万博ガール”のユニフォームをまとったビジュアルも話題の橋本に、本作撮影で感じた思いを聞いた。

唐沢寿明江口のりこら“万田家”との撮影は「めちゃくちゃ楽しかった!」



 舞台は、戦後復興を成し遂げ、高度経済成長期の真っただ中にあった昭和40年代。主人公・朝野今日子(橋本)は“世界とつながる場所”である万博への憧れを募らせ、大阪へ。居候先の伯父一家に励まされたり、ぶつかり合ったりしながら成長し、やがて万博のコンパニオンとして世界中の人々と交流するという夢をつかみ取るべく、奮闘する。共演には飯豊まりえ、木戸大聖、江口のりこ、唐沢寿明らが顔をそろえ、脚本は『ドクターX』シリーズの中園ミホが担当する。

——東京オリンピックから大阪万博へと日本中が夢とエネルギーに満ちあふれていた時代が舞台の本作ですが、撮影はいかがでしたか?



橋本:めちゃくちゃ楽しかったです! 物語はお父さんが強くて、でも本当はお母さんが守っているような昭和の家族のお話で、そんなほっこりする家庭に、今日子が東京からやって来てひっかき回したりするんです(笑)。今日子が居候する万田家のセットにはちゃぶ台があったりと、昭和の家族を楽しみました。お家のシーンの撮影は、すごく濃かったですね。

——万田家は今日子の伯父にあたる唐沢さんを中心に個性的な皆さんがそろわれています。唐沢さん、江口さんとの初共演はいかがでしたか?



橋本:唐沢さんはご自身でもおっしゃっていましたが、昭和の男そのものというか。でも、休憩時間には、子役のてんてん(番家)に、「学校はどうだ?」とか「ゲームは何やってんだ?」と普通に話しかけていたり、本当に明るい方でした。江口さんはつっこんだりする言葉ひとつひとつのチョイスが本当に面白くて! さすが関西人だなと思いながら撮影していました。

——万博開催を間近に控えた大阪の街が舞台となりますが、“大阪”に対してはどんなイメージをお持ちですか?



橋本:やっぱり活気あふれる街だなっていう印象があります。舞台挨拶やイベントで行かせていただく機会があるんですけど、そういった時にも、「質問ある人〜?」と聞くと、皆さんたくさん答えてくれたり。短い尺の間でもめちゃくちゃしゃべってくれるじゃないですか。それが本当に面白くて! 私は大阪の人、本当に大好きですね。

——今年は朝ドラ『おむすび』もありますし、より大阪との縁が深まりそうですね。



橋本:そうなんです! 実は「太陽の塔」にまだ行ったことがなくて。今年は1年近く大阪にいることになるので、ぜひ行ってみたいと思っています。

◆『千と千尋の神隠し』演出のジョン・ケアードからの気づき


——今日子は、1964年の東京五輪閉会式での感動から世界への憧れを抱き、大阪万博で“世界中の人々と交流してみたい”と夢を抱きます。橋本さんは“世界への憧れ”はお持ちですか?



橋本:強く憧れているかというと、そんなこともない気がします。割と周りにそういう人が多いからかな? 世界でお仕事をしたり、世界の人に知られるっていうのは素敵なことだなと思いますし、できれば可能性を広げていきたい気持ちもありますけど、あまり自分の中で“日本”“世界”と区切っていないと思います。多くの人に知られたらうれしいなとか、仕事の幅を世界に広げてみたいという気持ちもあるんですけど、役者としては日本、世界と隔たりを持たず与えられた仕事を誠実にこなしてゆきたいと考えてます。今の時代世界はそこまで遠いものでもないといえるかもしれないですしね(笑)。

——世界とのつながりでいうと、千尋役を務める舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演も控えています。



橋本:『千と千尋の神隠し』は日本らしさも多分にある名作中の名作。ロンドン公演はキャスト発表前に即完売したと聞きました。世界中で親しまれているジブリが持つパワーみたいなものをすごく感じましたね。

——『千と千尋の神隠し』では、初演から演出のジョン・ケアードさんとお仕事をされています。なにか印象に残っているエピソードはありますか?



橋本:雑巾がけのシーンや、ごめんなさいって謝ったり、一礼したりとか海外にはない日本特有のしきたりや文化が、すごく新鮮だってジョンは言っていました。日本人だったら当たり前すぎて気付かない文化とかも、細かいところであるわけじゃないですか。ジョンや海外の人から見る日本っていう描き方をするのがすごく面白いなと感じています。

あと、前回はダブルキャストでやっていて、今回はいろいろな役でトリプルキャスト、クアトロキャストと人数が増えたんですけど、日本じゃないとこの稽古は成立しないと、ジョンがしきりに言っているのが印象的でした。ダブルキャストとかにしたときに、海外の人たちは別々に稽古をしないといけないんですって、みんな自我が強いから。だからこれだけみんな協調し合って、前回(上白石)萌音ちゃんともそうだったんですけど、みんなで一緒に役を作っていこうとするのは珍しいと。それも日本らしさなんだなと思いました。

——『万博の太陽』でも、日本人らしさや、古き良き日本人の姿が描かれます。最後に本作の見どころを教えてください。



橋本:私はこのストーリーがすごく好きなんです。演じる今日子も明るくまっすぐ進んでいて、無鉄砲なようにも見えるんですけどちゃんと傷ついたり繊細な一面を持っていたりもする。飯豊さんが演じる千夏ちゃんのために頑張ったり、そうした姿がはっきり見えるところがすごく素敵だなと思っています。そこを大切に演じたので、皆さんに伝わったらうれしいです。

ほかにも、この時代の衣装や美術などが本当に素敵なものばっかりなんです。私にとっては初めて見るものも多かったんですけど、そこも見どころの一つかなと思いますので楽しみにしていてください!

(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)

 テレビ朝日開局65周年記念・ドラマプレミアム『万博の太陽』は、テレビ朝日系にて3月24日21時放送。

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