強烈な歌詞とライブ映像に衝撃――ニック・ケイヴが初めて組んだバンドの軌跡を追う『バースデイ・パーティ/天国の暴動』新予告
2025年4月11日(金)17時0分 クランクイン!
1970年代前半に学校で知り合ったニック・ケイヴ、ミック・ハーヴェイ、フィル・カルヴァートによってオーストラリア・メルボルンにて結成されたボーイズ・ネクスト・ドアを母体に、活動途中に突如改名したポスト・パンク・バンド、バースデイ・パーティ(The Birthday Party)。商業性を無視、己の魂の純粋表現のみを目的に破滅的なライヴを繰り広げ、地下世界にとどまらない影響を拡散するも、拠点をオーストラリアからイギリスのロンドン、そしてドイツのベルリンへと移し、1983年に自滅した。
そのボーカルであるニック・ケイヴは、現在のバンド、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズとして、本年のグラミー賞で最新アルバムから2部門でノミネート。40年以上のキャリアを誇りつつ、いまだ人気の衰えをしらないアーティストとなっている。
本作は、バースデイ・パーティについて初めて正式に作られた映画作品。ボーイズ・ネクスト・ドア/バースデイ・パーティの6年間の軌跡を、インタビューやライヴ映像はもちろん、無政府主義的な精神性、音楽の限界のみを追求した破滅的ライフスタイルをメンバー自身の言葉で綴る。製作総指揮を務めたのは、メンバーの長年の友人である映画監督ヴィム・ヴェンダース。
このたび解禁となった予告編第2弾は、「RELEASE THE BATS」が鳴り響く冒頭、「コウモリを放て、コウモリを放て、痛いに決まってる、100匹もスカートの中にいる、痛いに決まってる」という歌詞から始まる。40秒という短い時間の中に攻撃的なライブパフォーマンス映像を詰め込み、その衝撃は観る者を圧倒する。バンドが躍進しつつも世界に順応できず、自滅へと突き進む様を垣間見ることができる。
映画『バースデイ・パーティ/天国の暴動』は、4月25日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開。