『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』完成披露舞台挨拶で両戦隊が「仲の良さ」を猛烈アピール! - 井内悠陽「遊び心がたくさん入った楽しい作品です!」

2025年4月17日(木)10時25分 マイナビニュース


2025年5月1日から全国劇場にて期間限定上映となるVシネクスト『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』の完成披露舞台挨拶が4月16日、東京・新宿バルト9にて開催された。
ステージには『爆上戦隊ブンブンジャー』と『王様戦隊キングオージャー』のメインキャストと、加藤弘之監督が登場。2大戦隊で混成チームを組んだ感想や、お互いの戦隊が「これに関しては誰にも負けない」という猛烈アピールで盛り上がり、ファンの期待
を高めていた。
今年(2025年)は『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)の初回放送から50年という記念すべき年。同時に、新旧戦隊が共に力を合わせて巨大な敵に戦いを挑む「スーパー戦隊VSシリーズ」の第1弾『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』(1996年)から29年目、第31弾となるのが本作『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』である。
『王様戦隊キングオージャー』(2023年)は、宇宙の片隅の惑星「チキュー」の6王国を治める王たちが宇宙全体をゆるがす猛威に抗い、民と力を合わせて戦った末に平和を勝ち取る物語。そして『爆上戦隊ブンブンジャー』(2024年)は宇宙を荒らしまわる邪悪なハシリヤンの暴力から人々を守り、壮大な夢を実現するため全力で爆上がる若者たちのエネルギッシュな活動を描く物語。住む世界やヒーローとしての立ち位置がまるで異なる2つの「戦隊」が、どのようにして出会い、いかにしてひとつにまとまるのかが「VSシリーズ」の楽しみどころだといえよう。
『爆上戦隊ブンブンジャー』から井内悠陽、葉山侑樹、鈴木美羽、斎藤璃佑、相馬理、宮澤佑と、『王様戦隊キングオージャー』からは酒井大成、渡辺碧斗、村上愛花、平川結月、佳久創。そして本作のメガホンを取った加藤弘之監督を加えた総勢12人がステージに集まった。なお舞台挨拶の模様は全国およそ80ヶ所の劇場にて、ライブビューイングによる生中継が行われた。
○2大スーパー戦隊「共演」の感想は?
ブンレッド/範道大也を演じる井内悠陽は、王様戦隊との共演について「僕たちブンブンジャーとは全然違う雰囲気がありました」と印象を語り「これから映画をご覧になる方々の前で、お話できるのが嬉しい」と、上映前のトークによってファンの期待と興奮を高めたい気持ちを示した。
ブンブルー/鳴田射士郎を演じる葉山侑樹はトンボオージャー/ヤンマ・ガストの渡辺碧斗との共演について「碧斗くんは事務所の先輩で、同じブルー戦士として同じ場所でお芝居ができると知ったときは、気が気ではありませんでした」と語り、尊敬する先輩と芝居をする際、とても緊張していたことを明かした。
ブンピンク/志布戸未来を演じる鈴木美羽は、ヒメノ、リタ、ブンドリオ・ブンデラスと一緒に行動し、遊園地でいろいろな乗り物に乗るシーンをふりかえり「楽しかった! 撮影終わってからも、えりか氏(村上)とジェットコースターに乗ったんです」と元気よく共演の楽しさを語った。
ブンブラック/阿久瀬錠を演じる斎藤璃佑は、商店街で玄蕃(相馬理)、カグラギ(佳久創)、ジェラミー(池田匡志)と共に市井の善良な人々と交流しており「空き時間になると佳久さんと『筋肉』の話題でずっと話していました。有意義な時間でした」と、身体を鍛える者同士のトークがはずんだことを明かした。
ブンオレンジ/振騎玄蕃を演じる相馬理は「ジェラミー役の池田匡志さんと共演できたこと」が嬉しかったと語り「どちらも“ねっとり”していましたけれど、ふだんよりも自然と、お互いのキャラクターが引き合った感じですよね。よりねっとり感を味わえるのではないかと……」と、独特な余裕を備える似た者同士の共演を喜んだ。
ブンバイオレット/焔先斗を演じる宮澤佑は、宇宙に飛び出していったブンブンジャーの後を受け、ビュン・ディーゼルと共に地球に残って「始末屋」を続けていた先斗のことを思い「いいよね、みんなはキングオージャーと絡めて!」と、ややいじけ気味に発言した。しかし、その直後「俺はビュンディーと絡んでいるので平気。キングオージャーや大也たちと先斗がどんな風に絡んでいくか、始末屋の動きをぜひ見てください」と、常に行動を共にしている最高の相棒・ビュン・ディーゼルのことを思いやって、さわやかな笑顔を示した。
クワガタオージャー/ギラ・ハスティー役の酒井大成は「チキューのシュゴッダムに大也が来て、どうなるのか?」と、ストーリーの要点を話してしまわないよう注意しつつ「ギラが大也の運転する車(ブンブンスーパーカー)に乗っているシーンが見どころ!」と、予告編でもひときわ目をひく大也とギラの熱い共演に注目してほしいと語った。
井内も「待ち時間がけっこうあったので、共通しているロケ場所のこととか、お話をたくさんしていました」と朗らかに話し、2人のやりとりを眺めていた佳久から「レッド同士、波長が合うみたいで、すごく仲良くしていましたね」といったあたたかな言葉がかけられた。
トンボオージャー/ヤンマ・ガスト役の渡辺碧斗は、テレビ朝日系木曜ドラマ『PJ〜航空救難団〜』(4月24日放送開始)出演のため、髪型を短くしての登場。『キングオージャー』では1年間、グリーンバックの前で「合成」ありきの撮影をこなしていた渡辺は、本作でブンブンジャーの拠点となるガレージのセットに入り、実物の大道具に接して感動したという。
しかし「ブンブンスーパーカー(実車)がカッコいいなと思って近づいていったら、スタッフの方たちから『近づかないで!』と止められてしまいました。借り物なので、僕の腰に差しているオージャカリバー(剣)が車体に当たったらたいへんだということで……。キングオージャー撮影中でも、みんなが並んだときよくヒメノに剣先が当たって怒られたりしていましたし……、セットならではの苦労があるんだなと。僕は1年間グリーンバックでよかった(笑)」と、自身の行動に予期せぬ制限がかかったことについての感想を苦笑まじりに語った。
カマキリオージャー/ヒメノ・ラン役の村上愛花は、遊園地ロケで鈴木、平川と乗り物に乗って楽しんだシーンについて「楽しかったね!」と2人に熱い視線を送りつつ「ゆずやん(平川)はご飯のおかげで、たいへんだったんだよね」と、平川をいたわるコメントを。これを受けて平川は「実は、乗り物に乗るシーンがあると知らずに、お昼ご飯を食べてすぐに乗ったため、少し気持ちが悪くなってしまって……映画を見るとリタが必死な顔をしているのがわかると思いますので、そこは見どころです」と、楽しいシーンの裏で起きていたたいへんな出来事を打ち明けた。
パピヨンオージャー/リタ・カニスカ役の平川結月は、遊園地のスチール撮影で「楽しそうに笑っていた」写真があったことについて「リタですから不動を貫こうとしていたんですけど、ふと我にかえって……というか、自分を客観視してしまった瞬間があって、つい噴き出した瞬間を撮られたんだと思います」と、何があっても動じないリタのキャラクターから、わずかに離れた瞬間があったことを説明。それだけ遊園地での撮影が楽しいものだったことをうかがわせた。
ハチオージャー/カグラギ・ディボウスキ役の佳久創は、ジェラミー・ブラシエリ役の池田匡志、斎藤、相馬と共に商店街で人々と交流したシーンについて「こちらのセクシーボイス担当(池田)と、そちらのセクシーボイス担当(相馬)とのかけあいがありますので、楽しみにしてください」と、相馬と池田の相乗効果による湿度高めのやりとりを薦めた。そして斎藤との「筋肉談義」について「話しが合いまして、このプロテインはおいしいよとか、こんな食事がいいよとか、よくお話をしましたね」と、こちらも有意義な時間が過ごせたと語って笑顔を見せた。
『キングオージャー』『ブンブンジャー』の両作品を手がけ、対照的な2つの戦隊メンバーの魅力を最大限に引き出す役割を担った加藤監督。ギャグ要素の強いエピソードを得意とする加藤監督の持ち味は本作でも十二分に活かされ、俳優陣の瞬発力が問われる鮮度の高いギャグシーンが大きな見どころとなっている。監督は今回、あいにくの欠席となったスパイダークモノス/ジェラミー・ブラシエリ役・池田匡志の代わりとして、ジェラミーのぬいぐるみを持って登場した。
○これだけは負けない! 両戦隊はともに「仲の良さ」が自慢!
続いて、VSシリーズにちなんで両戦隊が「これだけは負けない」と思うところを、メンバーそれぞれが自由にアピールするコーナーへ。
相馬はブンブンジャーチームの仲の良さを挙げて「撮影が早く終わったとき、みんな集まって遊びに行ったり、ご飯を食べたり、個々では温泉に行ったりしました」と、撮影以外での集合の機会が多かったことを楽しそうにふりかえった。
これを受けて鈴木も「いままさにファイナルライブツアーの真っ最中なんですけど、公演が終わると都合のつくメンバーで、遊びに行ったりしていました」と話し、全国各地をめぐるステージショーでの楽しみを明かしていた。チームワークなら負けてはいないとばかりに、佳久は「キングオージャーのみんなも、一台の車に乗ってお台場まで遊びに行ったことがありますよ」と、プライベートでの交流について語った。
渡辺は「(お互いの)思いやりです。キングオージャーを1年間やりきるにあたって、お互いが周りのことを気にかけていたからこそ、ケンカとかが全然なかった。僕の剣がヒメノに当たっていたのは、思いやりが欠けていましたが(笑)」とジョークを交えつつ、キャストそれぞれが個を尊重し、思いやっていたからこそハードな撮影を無事にこなすことができたと胸を張った。
葉山は「お互いの家に遊びに行った回数がいちばん多いと思います! 僕は璃佑の家に何回行ったかわかりません」と、斎藤や宮澤の自宅に遊びに行った回数の多さを自慢し、ニッコリほほえんだ。
村上は「みんなの変身の“揃わなさ”」というところをアピールし「キングオージャーの6人は変身のときの動きが全員違うので、どうしても揃ってポーズを決められない」と説明した。これを受けて佳久は「決めのところだけは、ギラが剣をかかげる動きにみんなが合わせたりしましたね。だからギラがタイミングを間違うと、全員合わなくなるんです(笑)。でも今回のVSでは、数ヶ月ぶりのキングオージャーだったにもかかわらず、タイミングはバッチリ合っていましたよ!」と、複雑な動作が必要な変身シーンであっても、今回は難なくこなすことができたと笑顔で語った。
4月14日に誕生日を迎え、仲間から盛大にお祝いをしてもらったという鈴木は、ブンブンジャーチームの美点として「みんなの誕生日を大事にするところ」をアピール。メンバーの誕生日が近づくと、一人ずつお金を出し合ってプレゼントを用意するという流れができており、それぞれの誕生日がよきイベントとして機能していることを鈴木が笑顔で説明した。
佳久はキングオージャーチームの「衣装の重さ」は誰にも負けないと言って周囲を笑わせた。「ブンブンジャーのみなさんの衣装は動きやすそうでいいですな! 俺の靴は厚底ですからね……(笑)」と、ボリューム満点の衣装に加えて、厚底ブーツであるため、動きが制限されてしまうたいへんさを改めてかみしめた。
佳久の言葉を受けた平川は「リタはヒールを履いている上に、この衣装のため視界が悪く、足を踏み外す危険を感じながらお芝居をしていました。そんなリタが今回、階段を駆け降りるシーンがあります。めっちゃ怖かったですけど、何度もリハーサルをして本番に臨みました。ぜひ見てください!」と、顔を半分以上隠す衣装を着て取り組んだシーンを見てほしいと語った。
最後にマイクを手にした酒井は「みなさん、久しぶりにキングオージャーをご覧になると思います。キングオージャーとブンブンジャーの要素がうまくまじりあった作品になっていますので、これから楽しんでいただけると嬉しく思います」と、内容の面白さを熱烈アピールし、何度も繰り返し鑑賞してもらいたいと呼びかけた。
続いて井内は「ブンブンジャーの1年間の集大成です。ブンブンジャーとキングオージャーの両方を手がけられた加藤監督のおかげで、遊び心のたくさん入った楽しい映画になっています。来年は、もしかしたら僕たち(ブンブンジャー)と(ナンバーワン戦隊)ゴジュウジャーとの『VS』作品があるかもしれません。しかし、それが実現するかはみなさんの声にかかっています。まずはこの映画をご覧になり、楽しかった、面白かったとたくさん言っていただきたいです!」と来年の『VS』シリーズ実現を目標にしつつ、本作をぞんぶんに楽しんでほしいと語って目を輝かせた。
Vシネクスト『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』は、2025年5月1日より全国劇場にて期間限定上映。2025年10月29日からはBlu-ray&DVDが発売される。
(C)2025 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映
(C)テレビ朝日・東映AG・東映
秋田英夫 あきたひでお 主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌・書籍でインタビュー取材・解説記事などを執筆。これまでの仕事は『宇宙刑事大全』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『上原正三シナリオ選集』『DVDバトルフィーバーJ(解説書)』ほか多数。 この著者の記事一覧はこちら

マイナビニュース

「完成」をもっと詳しく

「完成」のニュース

「完成」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ