フジHD金光社長 北尾氏「不動産業依存」指摘に言及「我々の収益源...不動産分けることも検討課題の一つ」

2025年4月17日(木)19時37分 スポーツニッポン

 フジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長(70)が17日、都内で取材対応し、この日会見を行った金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏の発言について言及した。

 フジテレビの問題を巡っては、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが16日、同局の親会社フジ・メディアHDに12人の社外取締役の選任を求める株主提案を送付したと発表した。ダルトンが選任した新たな取締役候補は12人。当初から名前が挙がっていたSBIホールディングスの北尾吉孝氏を筆頭に、さまざまな経歴の人物を集めた。

 2005年にライブドア堀江貴文社長(当時)らがフジの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際にフジを救ったホワイトナイト(友好的投資家)となったことで知られる北尾氏。それが今回敵対する立場に転じた〝20年ぶりの因縁〟が注目されることになりそうだ。

 北尾氏はダルトンが切り離しを提案する不動産事業について、「メディアコンテンツの割合が不動産その他に比べてフジメディアは少ない。本業はなんだと。なんで本業重視で上回る体制がつくれないのかと」と語気を強め、「その点、日本テレビは本業がしっかりしていますよ。本業がしっかりしていないTBSホールディングスも似たような体制になっているわけです。やっぱりメディアコンテンツ事業が利益のほとんどを占める体制に持ってこないといけない。不動産に依存してそこから利益を得るような、これは公的な放送機関として僕は間違いだと思います」と切り捨てた。

 金光社長は「不動産については2012年ごろから放送メディアに頼った会社だと将来的な収益が確保しにくいということで不動産の獲得をしました。観光事業も目論みホテルの株式を取得して企業努力をして成長してきたということで、我々の収益源になっているということは間違いないです」と断言。

 「その傍らで放送事業、地上波の放送収入が落ちる中で、外から見るとアンバランスな状況になっているのが現状だと思っています。我々ホールディングス側と株主さんが考えることは立場が違うのですが、我々も事業のポートフォリオを見直しますし、それは重要な経営課題とは思っています。不動産を分けることも検討課題の一つです」とした。

スポーツニッポン

「不動産」をもっと詳しく

「不動産」のニュース

「不動産」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ