ジェームズ・マカヴォイ、多重人格者役は20人を「演じただけ」『ミスター・ガラス』

2019年4月21日(日)16時0分 シネマカフェ

『ミスター・ガラス』(C) 2019 Buena Vista Home Entertainment, Inc.

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M.ナイト・シャマラン監督が、世界を騒然とさせた『アンブレイカブル』から18年という時を経て創り上げた衝撃のサスペンス・スリラー『ミスター・ガラス』。本日4月21日は、本作で多重人格者ケヴィンを見事に演じ分けたジェームズ・マカヴォイの誕生日! これを祝してマカヴォイのインタビュー映像が解禁、役作りについて語った。



全米では3週連続興収No.1となり興収100億円突破、そして世界興収は250億円突破(3月4日時点)の大ヒットとなった本作。ブルース・ウィリス×サミュエル・L・ジャクソン×ジェームズ・マカヴォイという、ハリウッド屈指の人気俳優3名による豪華共演も注目を集めた。


中でもマカヴォイといえば、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のタムナス役で一躍有名になると、『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXをはじめ、好青年から悪役まで幅広く演じ分け、カメレオン俳優としてハリウッドで存在感を放ってきた。


本作は、シャマラン監督による3部作として『アンブレイカブル』『スプリット』の世界観とクロスオーバーしているが、『スプリット』で24もの人格を持つキャラクターであるケヴィンを変幻自在に演じた際には、その演技力と、役づくりのために鍛え上げられた筋骨隆々の肉体で話題となった。

そして『ミスター・ガラス』ではマカヴォイ演じるケヴィンが再び登場し、ウィリスらと壮絶なバトルを繰り広げる…。


そんなマカヴォイだが、届いたインタビュー映像では「役の数が多いだけでいつもと変わらない。僕は多重人格者を演じたんじゃない。20人のキャラクターを演じただけだ」と、淡々と話す。マカヴォイいわく、「彼らは決して病気ではなく、1つの体を共有しているだけ」と言い、「本当にそれだけなんだ。信じてもらえる?」と冗談交じりに問いかけている。

本作には『スプリット』で登場した24のキャラクターのうち20人が登場するが、その中でマカヴォイが最も共感したキャラクターは、主格であるケヴィンそのものだという。彼の「全部終わらせたい」という気持ちに共感したと言い、「誰でもそう思うときはあるよね」と自身と重ね合わせる。

一方、ケヴィンとは正反対で、社交的なバリーというキャラクターにも共感できるという。ケヴィンのようなネガティブな面と、バリーのようなポジティブな面の両方を持っているマカヴォイだからこそ、多くの役を演じ分けることができたのかもしれない。


また、別のインタビューでマカヴォイはこの役づくりについて、「何を欲しているのか? それを得るために何をしようとするのか? それを得る上で障害となるものは何なのか? と自問しながら、いつものようにバックグラウンドをひとつずつ考えて役作りをする。今回はそれをものすごくたくさんやる必要があったってことだよ」と、多重人格の1人1人を別々のキャラクターとして捉え、向き合っていることを語っている。

あるシーンでは、マカヴォイはとても短い時間の中で複数の人格へと次々に移行するのを演じなければならなかった。「あれは難しかったよ。ある人格から他の人格に変化する瞬間をカメラの前で演じなければならないからね」と、1カットで撮っていたことを明かす。


そして、「ヒステリックだったり、深い悲しみを味わっていたり、パニックだったり、そういう状態だったのに、次の人格は平然としていて陽気だったりする。それを演じるのはかなりハードだよ。だって物理的な脈拍が、次にくる人格には相応しくないものなわけだからね。突然のギアチェンジだよ」と、撮影当時をふり返った。

監督や“ミスター・ガラス”を演じた名優サミュエル・L・ジャクソンも大絶賛する、変幻自在の“ジェームズ・マカヴォイ劇場”を、ぜひ何度も味わってほしい。

『ミスター・ガラス』ブルーレイ+DVDセットは4月24日(水)より発売。先行デジタル配信中。

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