日テレ「夜ふかし」BPO審議入りに「重く受け止め真摯に対応」 街頭インタ再開は「ルール徹底確認」後
2025年4月21日(月)14時47分 スポーツニッポン
日本テレビは21日、東京・汐留の同局で定例社長会見を行い、放送倫理・番組向上機構(BPO)が3月24日放送分の同局「月曜から夜ふかし」(月曜後10・00)の不適切な編集に関して審議入りしたことに言及した。
福田博之社長は「改めて女性ご本人ならびに番組を愛してくれている視聴者の皆様に申し訳ないことをしてしまったと心からお詫び申し上げます」と謝罪。「二度と同じようなことが起こらないように再発防止に務めて参ります」と誓った。BPO審議入りについて、「重く受け止め真摯に対応して参ります」と述べた。
同番組の街頭インタビューの再開については「ルールをしっかり作って徹底をスタッフ全員にしているところです。徹底が確認できたところで再開しようと思っています。それがいつかは決めていません」と説明した。ルールの具体例を「例えば街頭インタビューを文字起こしをして担当じゃない人間が確認する」と挙げた。
同番組を巡っては、先月24日の放送で、街頭インタビューに応じた中国出身女性が話した、カラスと食文化についてのエピソードを紹介。だが27日、同内容に誤りがあったと発表。女性の発言について「制作スタッフの意図的な編集によって女性の発言の趣旨とは全く異なる内容となってしまいました」と説明していた。
BPOは「問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題が無かったかどうかを詳しく検証する必要があるとして審議入りを決めた」とした。
福田社長は先月の定例社長会見で謝罪。「二度と起こることがないよう番組制作のプロセスを徹底的に見直し、新たな施策とともに再発防止に努めて参る所存でございます」と再発防止を誓っていた。