ケイト・ウィンスレットが読み解くリー・ミラーの人生とは? 『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』特別解説映像解禁

2025年4月23日(水)7時0分 クランクイン!

ケイト・ウィンスレットが20世紀を代表する女性報道写真家リー・ミラー役で主演する映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』より、リーの誕生日である本日4月23日、ケイトがその人生を読み解く特別解説映像が解禁された。

 本作で描かれるのは、写真家として戦争の最前線を駆け抜け、20世紀を代表する報道写真家となり、その名を歴史に刻んだリー・ミラーの人生。

 マン・レイ、パブロ・ピカソ、ココ・シャネル、ジャン・コクトー、ダリ、コンデ・ナストら時の天才たちを魅了してきた輝きは写真家へと転身してからも光を放ち、すさまじい情熱とエネルギーで戦場へ赴く写真家となった。彼女が写し出す写真には、唯一無二の芸術的センスに加え、人間が持つもろさと残酷さの両方が刻みこまれ、今もなお、人々を引きつける歴史的記録として真実を伝えている。

 1907年4月23日はリー・ミラーが生まれた日。それから118年後となる本日4月23日、本作の主演・製作総指揮を務めるケイト・ウィンスレットが、自身が演じたリー・ミラーの人生を読み解く特別解説映像が解禁。2024年に公開された映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の主人公のモデルにもなったリーの人生が、いかに濃厚で数奇な運命に満ちていたのか、そして彼女がなぜ、戦争の最前線に赴き真実を伝えるカメラマンとして生きることに情熱を燃やしたのか、その真意を説き明かしている。

 「20歳という若さでトップモデルとして活躍したり、学校を退学したり、モデルでマン・レイのミューズにも。最初の20年だけでドラマが数本できるくらいの濃い人生を歩んでいる」と語り始めるケイト。映像では、リーが生きた時代を辿る年表や軍服を着るリー本人の写真、さらに、実際にリーが記録した報道写真とともに、再現された劇中の場面写真も映し出されていく。「プロパガンダの効果で女性は無知のまま。被害を受けるのは、いつも女性や子どもたち。被害者が何も知らない状況に、リーは心を痛めたの」と、彼女がリアルを切り取る報道写真家となった経緯を説明。そして「おそらくリーは戦場で初めて、自分自身の真実に気づき、本当のリーになったの」と推測する。

 ミュンヘンにあるヒトラーのアパートの浴室やダッハウ強制収容所の残酷な真実など、数々の歴史的写真を記録してきたリー。そんな彼女のアーカイブの全てを把握したケイトは、彼女がどのような女性であったかを表す一枚として、本編にも描き出したドイツ・ライプツィヒ市長の娘の一幕をあげる。「人形のような若い15歳の少女を撮った。かわいそうなナチスの少女。実の父親に強制されて命を絶った。あの1枚だけですでに衝撃的な写真」と、同シーンが彼女の写真家としての才能だけでなく、視点や生き方を明らかにするために重要な場面であったと強調。そして「普通の人は兵隊や戦場での状況を写そうとする。戦争や死や破壊をね。でも戦争には、後ろに残された地獄がある。リーは真実を写真に残し、記事にして声が届くまで続けた」と、真実を伝えることへの情熱と諦めない不屈の精神を称えている。

 リーが写真家として第二次世界大戦の真っ只中へと足を踏み入れた、約10年間の人生に焦点を当てている本作。そこで映し出されるのは、多くの困難にぶつかり、傷つき、葛藤しながらも真実を訴えることを諦めなかった情熱あふれる一人の女性の姿だ。「現代にも強い影響力を持つ著名な女性はいるけど、大勢を支えたリー・ミラーを超えられる人はいない。だから私たちは責任を持ってリーの物語を伝え続ける」と言葉に力を込めるケイトの姿からは、熱意と信念が伝わってくる。リーの不屈の生き様に加え、“#MeToo”運動やウクライナ戦争など、現代にもリンクするテーマが込められている本作は、観るものに、多くの勇気とパワーを与えてくれるだろう。

 さらに今回、映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』公開記念パネル展を、日比谷シャンテにて開催することが決定。3Fエスカレーター横では、場面写真やリー・ミラーの紹介など16点の大型パネルを、B2F・リンガーハット前では本ポスターを含む、リー・ミラーの印象的な表情を捉えた4点の大型パネルを展開する予定。開催期間は4月25日〜5月22日(※B2F・リンガーハット前は5月15日まで)。

 映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』は、5月9日より公開。

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