「オッドタクシー」タッグ・⽊下⻨✕此元和津也が贈る『ホウセンカ』今秋公開決定! 主演は⼩林薫&⼾塚純貴

2025年4月24日(木)10時0分 クランクイン!

⼩林薫と⼾塚純貴がダブル主演を務めるアニメ映画『ホウセンカ』が、2025年秋に劇場公開されることが決定。特報とティザービジュアルに加え、キャストと⽊下⻨監督のコメントが解禁された。

 本作は、テレビアニメ『オッドタクシー』のクリエイタータッグ・木下麦(監督・キャラクターデザイン)×此元和津也(原作・脚本)と、『映画大好きポンポさん』『夏へのトンネル、さよならの出口』の制作スタジオ・CLAPによるオリジナルアニメ映画。

 独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人。「ろくでもない一生だったな」と声を掛けたのは、人の言葉を操るホウセンカだった。“会話”の中で、老人は自身の過去を振り返り始める。死にかけのヤクザが起こす大逆転とは?

 ダブル主演として、主人公の男・阿久津実(あくつ みのる)の過去と現在をそれぞれ演じるのは、「深夜食堂」シリーズ、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『君たちはどう生きるか?』など、数多くの映画やドラマに出演する名優・小林薫と、『だが、情熱はある』『スオミの話をしよう』『虎に翼』など多くの話題作に出演し、本作が声優初挑戦となる戸塚純貴

 阿久津のパートナー・永田那奈(ながた なな)の声を務めるのは、話題作『ラストマイル』をはじめ、俳優業を中心に、音楽・執筆・ナレーションなど唯一無二の感性で多彩な活動を続ける満島ひかりと、『おむすび』『いだてん〜東京オリムピック噺』など多数の映画・ドラマ・バラエティーに出演するベテラン俳優の宮崎美子

 そして、謎に包まれた、言葉を話すホウセンカの声を務めるのは、Netflixオリジナルドラマ『地面師たち』で怪優ぶりを発揮したピエール瀧。卓越した演技力の俳優たちがそろい、この世界に生きるキャラクターに魂を吹き込んだ。

 音楽を担当するのは、音楽的快楽とストーリーテリングの巧みさを併せ持ち、若者から大人まで圧倒的な指示を得るバンド・cero。各個人がコンポーザー/プロデューサーでもあるメンバーの髙城晶平(Vo, G, Flute)、荒内佑(Key)、橋本翼(G, Cho)の3人による音楽も話題を呼ぶに違いない。

 このたび、本作が「アヌシー国際アニメーション映画祭 2025」の長編コンペティション部門に選出された。本作は昨年開催の「アヌシー国際アニメーション映画祭 2024」でも、制作進行中のプロジェクトについて監督自ら作品を語るプログラム「Work in Progress」に選出。木下監督、プロデューサーでありCLAPの代表取締役である松尾亮一郎、コンセプトアートを担当するミチノク峠の3人が登壇し、当時制作中だった本作の展望を語るトークステージを行った。ついに完成を迎えた本作は、長編コンペティション部門において満を持しての初披露となり、国内外から大きな注目を浴びている。

 あわせて解禁されたティザービジュアルは、月明かりの中にひっそりとたたずむホウセンカと、太陽の下で伸び伸びと咲くホウセンカが対象的に描かれている2枚。そこには「大逆転だ」「笑わせんなよ」と、シンプルながらも強烈なインパクトを放つコピーが刻まれている。これらの言葉が意味するものは一体何なのか。

 アートディレクションを担当したのは、デザイナーの大島依提亜。イラストはkigimuraが手がけている。印象的な夜のシーンと、陽の光を浴びたホウセンカを繊細に描き下ろし、詩的で美しいビジュアルが作品の世界観を見事に表現している。

 また、特報映像では、独房内の老人と決意を胸にした青年が共通して「大逆転」という言葉を口にしている。最後のシーンでは、謎に包まれた言葉を話すホウセンカが登場する。

 アニメ映画『ホウセンカ』は、2025年秋公開。

※小林薫、戸塚純貴、木下麦監督ほかのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■小林薫

 阿久津役は、ピエールくんと2人のみでの収録でした。終えて家に帰っても切替えられず、頭の中もボーとしてえらく疲れていたのを覚えています。 翌日の収録でピエールくんにそのことを話すと、彼は収録地の赤坂から渋谷までなんと歩いて帰ったそうです。彼なりのクールダウンだったと思います 。そんな充実感と疲労、感動の入り混じった収録でありました。

■戸塚純貴

 幸せだったと心から言える自分の人生であってほしいと思わせてくれる『ホウセンカ』。人間臭い阿久津実がとても愛おしくて、アニメーションによって彩られる彼の世界には最後のシーンまで感動しきりでした。深いことは考えず目の前にいる不器用でまっすぐで人情深い阿久津に身を委ねました。小林薫さんの声色や感情の機微から若かかりし阿久津を想像して、丁寧に言葉を伝えてくれる満島ひかりさんとは本当に心を通わせた気持ちになりながら収録させていただきました。声優に不慣れな自分は完成を見るのが少し不安でしたが、それを忘れさせてくれる感動がありました。皆様に早く届いてほしい、ぜひ観ていただきたい映画です。

■満島ひかり

 胸がきゅっとなる作品でした。ちょっと渋くて、チャーミングなお話をみて「愛した記憶があるから私は寂しくないの」と言ったある先輩のすてきな言葉を思い出しました。物語の主人公・阿久津さんの静かで不器用なもの語りも派手ではないけど、とってもすてきでした。同じく不器用で魅力的な、那奈を演じられて嬉しかった。

■宮崎美子

 異世界に転生でもしないかぎり人は今ここで自分にできることに命をかけるしかないから、こんな風に愛されたら、精一杯生きていこうという気持ちになる。信じる、託す、前を向く。できることは少なくても、人は皆そうやって命をつないで来たのだから。

■ピエール瀧

 そこにいるのか。本当はいないのか。喋るホウセンカという不思議なキャラクターの声を担当させていただきました。小林薫さんと2人きりのアフレコという贅沢な時間を体験させていただいたことに感謝です。

■木下麦(監督・キャラクターデザイン)

 空の青さの美しさとは、日を浴びた葉の色の美しさとは、人を想う意義とは。美と儚さと幸せの価値観とそれが人に与える影響を改めて見つめ直し、揺れ動く生活の中で生きる生き物の底力を、原点に立ち帰る気持ちで表現しました。沢山の人に観ていただきたいです。

■此元和津也(原作・脚本)

 報われない人生にも、祈る自由はある。それが届くかどうかはわからないけれど、それでも信じてみたくなった。『ホウセンカ』は、帰る場所をなくした男と恋人の空白へ、その花が静かに割って入り、止まった言葉を芽吹かせる物語です。この花が咲くまでには、幾つもの沈黙と、たったひとつの祈りがありました。長い沈黙と祈りの先で灯る小さな確信が、あなたの胸にもそっと種を落とすことを願います。

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