バッテリィズ、悩みがないエースと悩みしかない寺家 意見がズレたときは?「最終的に…」
2025年4月24日(木)10時0分 マイナビニュース
『M-1グランプリ2024』で準優勝し、4月から拠点を大阪から東京に移したお笑いコンビ・バッテリィズ(エース、寺家)にインタビュー。『M-1』準優勝につながったコンビとしての変化を聞くとともに、「悩みがない」「悩みしかない」という真逆の性格についても話を聞いた。
エースのおバカ発言に寺家が的確なツッコミを入れる漫才で笑いを生み出すバッテリィズ。『M-1グランプリ』では、2022年に準々決勝進出、2023年に準決勝進出、2024年に決勝初進出で準優勝と、着実に成績を伸ばしてきた。
寺家は「準々決勝、準決勝、決勝と順番に来られて、下がったり止まったりせずに来られたのはよかったです」と振り返り、コンビとしての成長についてエースが「結果が出てなかったときとスタイルが変わった」と言うと、寺家は「ずっと探していて、ようやく見つけられた気がします」と語った。
行き着いた自分たちの形について、エースは「ありのままという感じ。自分たちの性格そのままでやっています」と述べ、寺家も「等身大度合いが強い。そのまんまできている」と同調。「この形でやってみたらいいなという手応えがあって、2022年にバチッとハマりました」と振り返った。
また、寺家はエースについて「自分にできないことを全部できる。人間自体が面白い人と考えて何かする人がいますが、人間自体が面白い人なので、そういうところがいいなと。愛すべきキャラですし、真っすぐ生きているのですごいなと思います」と称賛。エースも「自分がやらないことをやってくれている。調べたり、考えたり。僕は考えないので」と述べ、ネタも「すごく考えてくれている」と話した。
芸人としてのタイプも性格も真逆のようで、「悩みがない」というエースに対し、「悩みしかない」という寺家。
エースは「ほんまに何も考えてないだけ。悩んでいる人の方が真っ当に生きていると思います。僕は真っ当に生きてなくて、やりたくないことから全部逃げている」と説明し、寺家は「羨ましい」とつぶやく。
続けて寺家は「エースを見ていたら、みんな悩まなくていいことで悩んでいる気がします。そのまま生きていたらアホやなと思われるかもしれないけど、開き直っていいんじゃないかと。そのまま生きることにビビらなかったら悩まなくていいけど、みんな怖いから悩む。世界ってそういうことだなと思います」としみじみ。
ありのまま生きているエースに憧れつつ、悩むことが自分らしさでもあると自覚しているようで、「『こう思われたら……』とかいろいろ考えて悩んでしまうので、エースのようにはなれないですね。悩むことが大事だと思うこともありますし。悩んでない時期があると、『悩んでない。大丈夫かな?』と悩んでないことに悩み出して、悩みを探すので」と明かした。
性格の違いから意見がズレたときにはどうするのだろうか。草野球チームで、エースがピッチャー、寺家がキャッチャーとしてバッテリーを組んでいたときの関係性が今も根底にあるようで、寺家は「最終的にはエースが決めます。ピッチャーが投げたい球は絶対なので。そこは考えないようにしています」と説明した。
高校生漫才の頂点を決める「ハイスクールマンザイ2025〜H-1甲子園〜」の応援アンバサダーにエバースとともに就任したバッテリィズ。数々の賞レースを経験し、『M-1』で準優勝した経験から、出場者へのアドバイスを求めると、エースは「常に楽しんで。僕も『M-1』の場を楽しんでいました」とメッセージを送り、寺家は「どうやって目立つか、どうやってほかの人たちと違うことをするか、得意な人は分析して、そういうことをしない方がいいタイプの人は悩まず、自分がどういうタイプなのか考えながら戦うといいのかなと思います」と語っていた。
■バッテリィズ
エース(1994年11月2日生まれ、大阪府出身)と寺家(1990年8月07日生まれ、三重県出身)によるお笑いコンビ。NSC大阪36期。2017年10月15日結成。エースがピッチャー、寺家がキャッチャーとして、同じ草野球チームでバッテリーを組んでいたことからバッテリィズというコンビ名に。『M-1グランプリ2024』で決勝に初進出し、準優勝。今年4月に大阪から東京に拠点を移した。