和歌山パンダ 中国に返還 園長「10頭の子供を産んでくれて」24歳良浜に感謝「今後の受け入れは...」
2025年4月24日(木)20時45分 スポーツニッポン
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」が24日、同園内で飼育しているジャイアントパンダを6月末ごろに中国に返還すると発表した。良浜(らうひん、24歳メス)結浜(ゆいひん、8歳メス)彩浜(さいひん、6歳メス)楓浜(ふうひん、4歳メス)の4頭。同園のパンダはいなくなる状況となり、国内で飼育されているのは東京・上野動物園の2頭のみとなる。
今津孝二園長は記者団の取材に応じ「契約満了で致し方ないが、次のステージに向けて新たなスタートが切れると前向きに捉えている。24歳の良浜には10頭の子供を産んでくれてありがとうという思い。中国の優秀なスタッフの下でゆっくり過ごしてもらえたらと思います。若い3頭は中国でパートナーを見つけて繁殖に貢献してくれることを願っています」としみじみと語った。
そして約30年にわたって中国側と共同研究にいそしんできた実績を強調。今後新たにパンダを迎えるかどうかは「決まっていない」としつつ、研究継続のため、引き続き中国側に貸与を働き掛ける考えを示した。「今後新たにパンダを受け入れるかは決まっていない」と述べた。
公式サイトでは、「このたび、アドベンチャーワールドで暮らす4頭のジャイアントパンダが、2025年6月末頃に、中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に帰国することが決まりましたので、お知らせいたします」とした。
同園は「本年8月、日中双方で現在進行中のジャイアントパンダ保護共同プロジェクトの契約期間が満了となり、日中双方で協議を行った結果、4頭のジャイアントパンダ“良浜(らうひん)”“結浜(ゆいひん)”“彩浜(さいひん)”“楓浜(ふうひん)”の負担のないように比較的気温の涼しい6月に帰国することになりました」と、帰国の理由を説明した。
同園によると、4頭ともアドベンチャーワールド生まれ。良浜は00年9月、同園で初めて誕生したジャイアントパンダとして注目を浴びた。