松平健「お弁当を作っていた息子も、高校3年生に。最近は健康第一で、世代を超えて楽しめる舞台をつくる」

2024年4月28日(日)12時45分 婦人公論.jp


「時間がある時は自分で料理することもありますよ。料理番組を4年間やっていたので、煮物、揚げ物、焼き物など、簡単なものなら作れます」(撮影:木村直軌)

〈発売中の『婦人公論』5月号から記事を先出し!〉
ある時は時代劇スターとして、ある時はド派手な衣装に身を包んだエンターテイナーとして、あらゆる世代から愛される松平健さん。視聴者を楽しませ、新しい挑戦を続ける姿勢の原点には、師匠・勝新太郎さんの言葉がありました(構成=上田恵子 撮影=木村直軌)

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<前編よりつづく>

馬から落ちた時もケガはせず


芸能の仕事をしてきて、これまでつらいとか辞めたいと思ったことは一度もありません。大変だなと感じた時は、「今は修行をしているんだ」と考えて、乗り越えてきました。

やっぱり母親が苦労しているのを見てきましたからね。当時はまわりも貧しかったけれど、貧乏ということで陰口を叩かれてもじっと我慢して……。そんな母を見て育ったので、少々大変なことがあっても弱音を吐かず、淡々と自分のすべきことをするという気持ちで生きてきました。

ケガや病気で撮影を休んだこともほとんどないですね。馬から落ちた時もケガはしませんでしたし、30代の時に一度肉離れを起こしたくらいでしょうか。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝です。(笑)

健康維持のために続けているのはウォーキングかな。毎朝、家の近所を1時間ほど歩きます。時には車で遠出して、お気に入りの川辺や公園を歩いたり。仕事で地方に行った時も、必ずホテルのまわりを歩きますね。あとは体幹を鍛えるために、時々ジムにも行っています。

60歳を過ぎたあたりから、お酒の量を気にするようになりました。以前はワインでも日本酒でも、飲み始めると2〜3本を空にしていたものですが(笑)。最近は健康第一ということで控えております。

食事は、肉、魚、野菜をバランス良く食べています。妻が作ってくれていますが、時間がある時は自分で料理することもありますよ。料理番組を4年間やっていたので、煮物、揚げ物、焼き物など、簡単なものなら作れます。

息子が小さい頃はお弁当を作ったりもしていましたが、今はもうそんな歳でもないですからね。

ひとり息子とは友達みたいな関係


前回『婦人公論』(2013年2月22日号)の取材時には、6歳だった長男の子育てについてお話ししました。当時59歳の私は、幼稚園に通う息子の子育てに真剣に向きあっていた時期でしたね。

そんな長男もこの春で高校3年生になりました。最近は息子の学校に行く機会も少なくなりましたが、入学式・卒業式をはじめ、学校行事には参加するようにしています。

彼は将来どんな道に進むか、現時点でははっきり決めていないようです。親としては、私が母から言われたように、自分の得意なことを伸ばしてくれたらいい。その応援をしていきたいですね。

どうやら絵を描いたりものを作ったりするのが好きなようです。私も絵を描くのが好きなので、そういうところは似たのかもしれません。

息子とは普段から結構話をしています。向こうから積極的に話してくることはあまりないけれど、話しかければ答えてくれる。親というより友達のような感じでしょうか。

子育てに関しては今の妻が厳しくしてくれているので、私は柔らかい感じで喋っています。反抗期らしいものも特にないですね。

家族で僕の50周年のお祝いですか? いやいや、家でそんなものはしません(笑)。でも舞台の初日と千穐楽には、毎回妻と息子が揃って足を運んでくれます。「どうだった?」と聞くと「面白かった」とは言ってくれますよ。

老若男女が楽しめる舞台を


このたび、東京・明治座にて『松平健 芸能生活50周年記念公演』を開催することになりました。明治座は、1975年の初舞台『播磨とお菊』以来、24回目の出演となります。

公演の第一部では、芝居や殺陣でスカッとしていただく「暴れん坊将軍」を。第二部ではゲストに市川由紀乃さん、辰巳ゆうとさんをお迎えして、「マツケン大感謝祭〜歌って踊って〜オーレ!」と題したショーをお見せする予定です。

舞台というのは、演目は同じでもお客様の反応が毎回違います。しかも自分たちが思っていたのとは違う場所で、ウケたり泣いたりという反応がくる。なかには何十回と通ってくださる方もいますが、「観るたびに違う」とおっしゃいます。

私自身も『暴れん坊将軍』を演じるのは久しぶりなので、今から舞台に立つのが楽しみです。ちょっとした挑戦もするつもり。もちろん、殺陣もありますよ。ぜひ目の前で繰り広げられる、生の殺陣をご堪能ください。

そして「上様と一緒に踊り明かそう♪」というキャッチコピーの通り、ショーは歌あり、踊りあり、笑いあり。もしかしたら、「マツケンサンバ」シリーズの新作も披露されるかもしれません(笑)。

大人から若い人、お子さんまで、世代を超えて楽しめる舞台を考えて、ワクワクしているところです。

芸能生活も50年という一区切り。これからも健康に気を付けながら、この仕事を続けていきたいですね。

今年後半には、NHK連続テレビ小説『おむすび』で、ヒロインの橋本環奈さんの祖父役を演じることが決まりました。実は朝ドラの出演は初めてなんです。私の初挑戦をぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

婦人公論.jp

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