なぜオグリキャップの走りを見ると“泣きそうになる”のか? 『ウマ娘 シンデレラグレイ』の“心を揺さぶる力”に迫る
2025年5月2日(金)7時0分 ABEMA TIMES

アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』のオグリキャップ(CV:高柳知葉)の走りは人々を魅了し、時に涙さえ誘う。彼女の走りが心を揺さぶる理由に迫った。
【動画】爽快! 一瞬でライバルを抜き去るオグリキャップ(19分51秒)
理由の一つに「母親との関係」があるだろう。
オグリキャップは自身で「生まれた時はむしろ立ち上がれないほど膝が悪かった」と語るように、歩くこと、走ることが当たり前ではない幼少期を過ごした。それを支えたのが母親だ。
第1話では「お母さんが毎日毎日マッサージしてくれたから」と感謝を口にしたオグリキャップに対し「立派なウマ娘になるのよ」と母親は優しく頭を撫でた。そして、第2話のオグリキャップのデビュー戦をラジオで聴きながら母親が微笑むシーンも印象的だ。
もう一つの理由として「オグリキャップのひたむきな性格」もあるだろう。
オグリキャップは“練習熱心エピソード”に事欠かない。練習にのめり込んだせいで入学初日に遅刻し、泥だらけのジャージで教室に現れ「制服ってなんですか?」と言ってのけたり、足首のトレーニングを言い渡された際は、うさぎ跳びに加えて足首でダンベルを持ち上げるなど過酷なトレーニングを敢行。周囲から“浮いてる”と悪意を向けられてもどこ吹く風だ。
クラスメイトのベルノライトから「なんでそんなに走るの?」と聞かれた際は「走れるから」「立って走る。私にとってはそれだけで奇跡だ。だからすごく嬉しい」と当たり前のように口にした。
そんなオグリキャップの走りを初めて見たトレーナーの北原穣は「スターがいないんだよ。自分と重ね合わせて心の底から応援したくなるような。いるじゃねえか。そんなスターが」と涙を浮かべ、自らのチームにスカウトした。
現在放送中のアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、馬のような耳や尾と超人的な脚をもった女の子・ウマ娘たちが活躍する物語。略称は『シングレ』。「週刊ヤングジャンプ」で連載中の同名漫画のアニメ化作品で、実在した競走馬をモデルにした女の子・ウマ娘たちが活躍するメディアミックスコンテンツ『ウマ娘』プロジェクトのひとつだ。『ウマ娘 シンデレラグレイ』以外の『ウマ娘』プロジェクトとしては、ゲーム&アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』などがある。
テキスト/matsutomo
(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会
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