田崎史郎氏 消費税減税巡り石破首相は「消費税減税の考えは捨てた。今の消費税を堅持して参院選に臨む」
2025年5月8日(木)10時56分 スポーツニッポン
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が8日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月〜金曜前8・14)に出演。消費税減税について言及した。
自民党の森山裕、公明党の西田実仁両幹事長は7日、東京都内で会談し、トランプ米政権による関税措置の動向を見極めた上で追加の経済対策を検討する方針で一致。減税と給付も視野に入れて協議し、夏の参院選前の策定を目指す。公明内で選択肢となっている消費税減税に踏み込むのかが焦点となっている。
一方、野党第一党の立憲民主党は、原則1年間に限って食料品の消費税率を0%に引き下げる案を夏の参院選公約に盛り込む方針。財源を含めた具体的な制度設計を担う作業部会を設ける。
田崎氏は、消費税減税に対する石破茂首相の姿勢について、現在は「消費税減税の考えは捨てた」とし、「今の消費税を堅持して参院選に臨むということ」と説明。「(石破首相の考えが)大きく変わったのは、立憲民主党の野田佳彦代表が4月25日に消費税軽減税率(食料品を原則1年間)8%をゼロにすると言われたじゃないですか。あれを機に石破さんの気持ちが大きく変わっていった」とし、「その理由は、立憲民主党があのように言った後に自民党もやると、自民党もお前もかと言われると。そうすると、自民党支持層の中で健全な保守層の人たちが離れていってしまうんじゃないかと。それで選挙にもマイナスになるんじゃないかというのが、石破さんの判断であり自民党の執行部、森山幹事長以下の話なんですね」と解説した。