波乃久里子 おい中村七之助の結婚相手を絶賛「とっても素晴らしい伴侶じゃないかと思う」
2025年5月8日(木)17時54分 スポーツニッポン
女優の波乃久里子(79)が8日、都内で出演舞台「華岡青洲の妻」(8月1日初日、新橋演舞場)の取材会に出席した。会見には田中哲司(59)、大竹しのぶ(67)も出席した。
同作は有吉佐和子さんの同名小説が原作。舞台は1967年に初演された。波乃も73年に父で歌舞伎俳優の十七代目中村勘九郎さんとともに初出演を果たした。これまでさまざまな役を演じてきたが、今年は初めて主人公の姑の於継役を勤める。華岡青洲の母で、主役である大竹演じる加恵とのかけ合いが見どころとなる。初役の於継については「本当に怖い役。女優生命が終わりになるかもしれませんが、死ぬほど頑張ります。(長年勤めた)杉村春子先生の凄さを見てしまっている。演劇に鋭い方でしたから、この方の後をやる怖さがあります」と心境を明かした。
会見では父と出演した時のエピソードも披露。「父に“来月何をやるんだ、台本を読んでみろ”と言われて台本を読んだんです。そしたら“これは俺がやりたい”と急に言い始めて。中村富十郎のお兄さんに電話して“降りてよ、俺がやるからさ”って。富十郎兄さんもかわいそうよね」と破天荒な父の出演決定までの流れを振り返った。
勘三郎さんは即興でせりふは覚えたものの、動きは覚えられず。「初日、杉村先生が“まだ出ちゃ駄目、ここで出るのよ”と言っていた青洲でした。お腹の中にはさみを落としてきてしまったような。そこから始まっているんです」と笑顔で当時を懐かしんだ。
先月18日に結婚を発表したおいの中村七之助(41)の妻にも言及。「役者が良くなるお嫁さんに来てほしい。七之助に嫁いでくれる方は三味線もできるし、全部できる。七之助にとって、とても素晴らしい伴侶じゃないかと思います。うれしいです」と太鼓判を押した。
舞台は7月10日に京都・南座で初日を迎え、同26、27日に久留米シティプラザ ザ・グランドホールで公演を行う。東京公演は8月17日まで。