高橋礼華さんベストマザー賞「アスリートとリンクしない」子育ての厳しさ直面「壁にぶち当たることばかり」
2025年5月8日(木)14時42分 スポーツニッポン
憧れや目標となるママを選ぶ「第17回ベストマザー賞2025」授賞式が8日に都内で行われ、リオ五輪バドミントン金メダリスト高橋礼華さん(35)が出席し、受賞した喜びを語った。
2020年に現役引退後、同年に今年現役を引退した元バドミントン選手の金子祐樹さんとの結婚を発表。現在は、3歳の娘のママだ。同賞受賞に「バドミントン以外の賞をいただくのが初めてでうれしい」と喜びをかみしめた。
子育てにアスリートの経験は「あんまり役には立ってないかな」と苦笑い。「アスリートと子育てはリンクしていない」と感じているという。
元々、子供が好きだったが実際に母になると心境に変化。「子供を産むと好きと育児は全然違うなという大変さ」を肌身で感じたようだ。
夫が引退するまでは海外遠征で家を空けることも多く、ワンオペでの育児もしばしば。娘と二人きりの時間が1カ月続くことは普通だった。「毎日、誰かと話したいなとか、話聞いてもらいたいなと思う時もありました。壁にぶち当たることばかりだったので、自分の集中力とかが役に立っているとは思わない」世界の頂点に立った高橋であっても、子供との勝負は一筋縄ではいかないよう。だが、精神的に追い込まれたときに「自分の機嫌の取り方や切り替え方は、上手くいったのかな」と笑った。
バトミントンが身近にある家庭環境。3歳になった長女は「やりたいっていう気持ちはすごく出てきてる」という。競技の厳しさを知っているが、それ以上に楽しさも知っている。「私が親にさせてもらったように、娘自身がやりたいことを、好きなものに対して全力で楽しんで取り組んでほしいなと思います。私は反対しません!」と我が子の今後に期待を込めた。
5つに分けられた部門ごとに発表され、「芸能部門」はタレントの森泉、「音楽部門」は歌手のDreamAmi、「スポーツ部門」は高橋、「文化部門」はフリーアナウンサー鷲見玲奈、「文芸部門」は小説家の山崎ナオコーラ氏がそれぞれ受賞した。