映画「教皇選挙」新教皇がコンクラーベ直前に鑑賞!他の枢機卿も 「正確」「有益な研究ツール」と米報道
2025年5月9日(金)14時24分 スポーツニッポン
次期ローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)が8日(日本時間9日)、バチカンで行われ、第267代教皇に米国出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が選ばれた。米国出身者の選出は初めてで「レオ14世」を名乗る。
今選挙で話題となっているのが映画「教皇選挙」(エドワード・ベルガー監督)。くしくも実際の教皇選挙前に公開され、新教皇も選挙直前に同作を鑑賞したという。同作は枢機卿たちにとって「有益な研究ツール」となっていると指摘されている。複数の米メディアが報じた。
弟のジョン・プレボス氏は米大手メディアNBCのインタビューに応じ、コンクラーベ直前の兄との会話を明かした。リラックスさせるために普段と変わらない他愛のない会話していたという。「私は“準備はいい?映画『教皇選挙』を見た?だったらマナーは分かってるよね」と問いかけたという。
するとのちの新教皇は「ちょうど映画『教皇選挙』を見終わったところ」だったといい「だからどう振る舞えばいいかを知っていました」と選挙前に事前に映画を鑑賞していたことを明かした。
さらに米メディア「Politico」によると、今回のコンクラーベに実際に参加した枢機卿が参考に同映画を観たと現地7日、報じている。実際の選挙に関与する聖職者が取材に応じ「一部の人々は映画館で観ています」と語った。
同メディアは「同作は、枢機卿たちにさえも驚くほど正確と見なされており、特に選挙の参加者の多くがバチカンの政治や儀式についての経験が少ない今の時代には、有益な研究ツールとなっている」と指摘している。
同作は第97回アカデミー賞脚色賞を受賞した話題作。「コンクラーベ」に臨む候補者たちの駆け引きなどを描き、フランシスコ教皇が4月21日に死去後、再び注目を集めた。日本でも上映する劇場が増えるなど高い関心が続いている。