「食べたら吐いてしまい、身体がガリガリになった」身長180cmで体重54kgまで激ヤセ…女優・霧華(24)が語る、高校時代の彼女を襲った“謎の病気”の正体
2025年5月10日(土)12時0分 文春オンライン
ミステリアスでクールなルックスで話題の霧華さん(24)。最近出演している「こねこフィルム」でも好評な彼女だが、俳優やモデル業を始めるまでは、バセドウ病による眼球突出などで手術を複数回受けるなど、苦難の道のりがあった。
そんな霧華さんに、キャリアのきっかけから闘病時のことなどを聞いた。(全3回の1回目/ 2回目 に続く)

◆◆◆
「完全に周りから浮いてしまう大きさになってました」中3で身長179cmまで成長
——霧華さんは身長180cmだそうですが、小さい時から背が高い方だった?
霧華さん(以降、霧華) 小学校6年生の時160cmで、まだちょっと大きめくらいな身長でした。でも、中3の卒業時には179cmになっていて、完全に周りから浮いてしまう大きさになってましたね。
——学生時代、高身長で苦労したことは?
霧華 一番は洋服ですね。今でこそユニセックスでサイズ展開豊富なファストブランドが増えてますけど、当時はレディースのトールサイズというと、ニッセンにお世話になってました。
学生の頃は友だちとショッピングモールに行ってもサイズがないので服はほとんど見ず、小物ばかり見てました。
——ジャストサイズの洋服を着られると嬉しかった?
霧華 嬉しかったです。「袖長い!」みたいな、小さな喜びというか(笑)。基本なんでも七分丈になってしまうので、何より寒いし、苦労しました。
——高身長ゆえに言われがちな言葉はありましたか。
霧華 「バレーとかバスケやってるの?」はあいさつのように言われますね。学生の時の得意科目は美術だったんですけど、「美術が好き」って言うと、大抵、「もったいないね」って言われるんです。
「せめて175cmになってますように」と願い事を書いたことも…
——高身長を活かさないなんてもったいない、という意味で。
霧華 そうです。気持ちはわかるのですが、あまりにも言われることが多いので、「絵を描いている私はダメなんだ」って、自分を否定されたような気持ちになってしまって。
なので一時期、枕元に「起きたらせめて175cmになってますように」って願い事を書いた紙を置いて寝てました。もちろん、全然縮まなかったんですけどね。掃除中の母にそれを発見されて、「なんかごめん……」と謝られた事があります(笑)。
——背が伸びない方向の努力をしていたんですね。
霧華 中学時代はあんまり気にしてなかったんですけど、高校はちょっとギャルっぽいかわいい子たちがキラキラ生活しているような環境だったんです。
そんな中、行事とかで皆で写真ってなると、自分が一緒に写るのが申し訳ない気がしてきちゃって。集合写真ではあえて前列に座り込んで写ったり、友達と写真を撮るときは「私が撮るよ!」って進んで撮影役になっていました。腕が長いから、スマホで自撮りするときに広い範囲を写せるんです。
「食べすぎたら吐いちゃう」自分の身長を肯定するためモデルを始めたが…
——そんな中、高校生の時にモデル事務所に入ったそうですが、きっかけは。
霧華 もともと小さい時から芸能界に興味があったんです。でも、いろいろな事情があって、なかなか始められなくて。
高校に入学した当初はバレー部に入っていましたが、途中で学校まで往復3時間かかる場所に引っ越すことになり、心に余裕が無くなって、辞めざるを得なくなったんですよね。
その後、高校3年生の時また引っ越すことになり、東京が近くなったのでモデルスクールに通うようになりました。
結局、バレー部もモデルも、自分の身長を肯定するために始めたことだったんです。
——「背が高いのにもったいない」と言われてきたから?
霧華 いろんな人に会う度に、「身長高いね、モデルやらないの?」「バレー部じゃないの?」って言われ続けてきて、モデルかスポーツをしないと自分には価値がないんだ、と思うようになっていて。
それでモデルスクールに入ったら今度は「ダイエットして」と言われて、54kgまで落としたんです。
——180cmで54kgって、かなり細いですよね。
霧華 大前提として、180cmの女性の平均体重は70kgなんです。当時の私は64kgだったのですが、半年で10kgダイエットしました。
でも、当時は知識もなかったからひたすら食べないダイエットに走ってしまい、拒食症に近い感じになってしまって。食べすぎたら反省して吐いちゃうとか、過食嘔吐をしてました。
身体がガリガリになって、吐き気がするほどの体調不良に
——体調にも影響があった?
霧華 身体がガリガリになって、そのうち、ウォーキングレッスンで吐き気がするようになったんです。あまりにひどいから、もしかして私、体が拒絶するほど実はモデルが嫌なのかな、って思っちゃって。
——モデル業に対する拒否反応じゃないかと。
霧華 そうなんです。バレーもダメ、モデルもダメならもう何もできないじゃん、結局自分を肯定できないんだって、闇墜ちしました。
どんどん体調も悪くなっていって、体育の授業でもひどい貧血みたいな感じで立ってられなくなってきて。コンビニでバイトもしてたんですけど、数十分立っているだけで吐き気に襲われるから、バイトも辞めざるを得ず。
——それは急激な体重減少からくる体調不良だったのでしょうか。
霧華 病院に行っても全然わからなくて。拒食症とも診断されませんでしたし、本当に謎の病でした。結局、モデルも辞めて太りはじめたんですけど、すると今度はどんどん顔も変わっていって。
最初は太ったせいだと思ったんですけど、後にそれはバセドウ病の症状だったとわかるんです。
撮影=鈴木七絵/文藝春秋
〈 「目がすごい大きくなってる」10代で“バセドウ病”発覚→容姿が激変→ショックで“うつ状態”に…身長180cmの女優・霧華(24)が語った、闘病中の苦悩 〉へ続く
(小泉 なつみ)
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