医師になるきっかけは早くに亡くした母 今も忘れらない治療費のために働く父の姿
2025年5月14日(水)5時0分 マイナビニュース
医師の鎌田實氏が、16日に放送されるテレビ朝日系トーク番組『徹子の部屋』(毎週月〜金曜13:00〜)に出演する。
食事と少しの運動で病気にならない体作りを訴え続けて50年になる医師の鎌田氏。医師として初めて勤めた諏訪中央病院は累積赤字が4億円の人気のない病院だったという。健康教室を開き、女性陣に「塩分控えめで、具沢山な味噌汁を……」と訴えても、「嫁は我が家の味を引き継げばいいと夫に言われるから無理」と言われてしまったそう。なんとか男性陣に話を聞いてもらうために、食事の誘いは断らず夢を語り続けたところ、だんだんと協力してもらえるようになり、今では若い医師が全国から集まってくるような人気の病院になったという。
鎌田氏が医師を目指したきっかけは、心臓病で早くに亡くなった母の存在。高校3年のときに医学部に進学したいと父に打ち明けたが、「貧乏人は働きなさい」と反対され大喧嘩に。最後には許してもらったが、「貧乏人が医者にかかるときの気持ちを忘れるな」と言われたと振り返る。鎌田氏は、母の治療費のため懸命に働く父の姿は76歳の今でも忘れないと話す。