『あんぱん』<子どもができず婚家を追われた>厳格な教師・黒井が語った過去。瀧内公美さんの演技に視聴者「一瞬の歯ぎしりで後悔や教師としての信念を表現」「すばらしい演技」

2025年5月16日(金)11時50分 婦人公論.jp


(『あんぱん』/(c)NHK)

今田美桜さん主演・連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第7週「海と涙と私と」の第35回が5月16日に放送され、反響を呼んでいます。

*以下5月16日放送回のネタバレを含みます。

朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子どもたちの人気者<アンパンマン>を生み出したやなせたかしと、小松暢の夫婦をモデルとした物語。ヒロインの<朝田のぶ>を今田美桜さん、<柳井嵩>を北村匠海さんが演じます。

のぶの父・結太郎を加瀬亮さん、のぶの母・羽多子を江口のりこさん、嵩の母・登美子を松嶋菜々子さん、嵩の伯父・寛を竹野内豊さん、謎のパン職人・屋村草吉役を阿部サダヲさんが演じます。

林田理沙アナウンサーが語りを、脚本は中園ミホさんが担当。主題歌『賜物』はRADWIMPSが手掛けています。

「やっぱり弱い」


<あらすじ>

卒業が近づいてきたある日、のぶは黒井(瀧内公美さん)から手紙の差出人『柳井嵩子』が偽名なのではと指摘される。

関係を怪しむ黒井に、嵩の絵に救われたことなどを話すのぶ。

そして、もう手紙がくることはないと思うと言ってうつむく。

黒井は「あなたは、やっぱり弱い」と断じ、結婚して家庭に入り子どもを生み育てることも女性として正しい忠君愛国の道だと話す。手紙も学校に報告するつもりはないと告げた。

そんな黒井に、のぶはなぜ教師になったのかを尋ねる。

黒井は視線をそらし、過去に結婚していたことを打ち明け、「3年間、子どもができず婚家を追われました」と話した。

そんななか、のぶの卒業後の配属先が決まる。

そして、昭和13年3月、のぶは女子師範学校を卒業し、新たな一歩を踏み出す!

<視聴者の声>


のぶが女子師範学校に入学以来、強さと厳しさをもって生徒を指導してきたのが、瀧内公美さん演じる黒井雪子です。

うさ子を「ボウフラ」と呼んだり、のぶに「あまりに弱い」と告げたり。強い愛国心と厳格さが際立ち、黒い着物でたたずむその姿は存在感抜群でした。「瀧内公美さんの黒井先生のド迫力よ。 立っているだけで威圧感。 目を見開いただけでマジで怖い」とSNSでも恐れられるほど。

視聴者が注目したのが、黒井がかつて、子どもができずに婚家を追われた過去を明かした場面です。教師になった理由をのぶに聞かれた黒井は、目をそらして歯ぎしりをしました。その瞳の奥はつらい過去を映しているかのようでした。のぶに打ち明けた後は、一瞬にして厳格な教師の表情に戻り、教室を後にしました。

「一瞬の歯ぎしりで自らの後悔やそれ故の信念を持って教師をしてることが滲み出せる瀧内公美がやばすぎる」「黒井雪子先生。 『女子師範を卒業してすぐに……嫁ぎました』『3年間子供ができず婚家を追われました』 この台詞と台詞の間で瀧内公美さんはあごを左右に揺らす。 これだけでこの凛とした彼女が婚家でどんな辛い目にあったかが分かる。 瀧内さんの素晴らしい演技でした」とその演技力を評価する声が目立ちました。

のぶが女子師範学校を卒業し、旅立つ日。校門に立った黒井はわずかに微笑みました。「師範学校のシーン、通して瀧内公美に魅了されっぱなしだった。かっこいいんすよ」「瀧内公美さんもまた印象を残す人だなぁ。 黒井先生にも過去がある。 強くなりなさいと言う彼女の言葉は、きっと女子生徒たちへの願いであり彼女自身を鼓舞してきたものなんだろうな」「瀧内公美さんは黒井先生を見事に体現されていた。普通のセリフでなかったから難しかっただろうな。」と惜しむ声があふれました。

再登場を期待する声も


今作では「逆転しない正義」がテーマのひとつです。「黒井先生、戦争が終わり価値観が変わってしまった時、うさ子が支えとなったりするのかしら 弱ってる黒井先生も見たいよな〜瀧内公美さん絶対いい芝居だもん」と軍国主義の教師である黒井の戦後を心配する声もありました。

『あんぱん』の物語は戦争後まで続ていきます。「黒井先生…やっぱり辛い過去があったんだ……芯が通った強く美しい黒井先生。瀧内公美さんピッタリだったなぁ 笑うと可愛い黒井先生 また登場して欲しい」と再登場を期待する人もいました。

瀧内さんは富山県出身。多くの映画やドラマに出演しています。昨年の大河ドラマ『光る君へ』では、藤原道長(柄本佑さん)の妾、源明子を演じました。親の仇である道長の父・兼家(段田安則さん)を呪うシーンをはじめ、強烈なキャラクターが話題を呼びました。男女が逆転した大奥を描いたNHK『大奥 シーズン2』(2023年)の幕末編では将軍を支える聡明な老中・阿部正弘役を好演。志半ばで病に倒れる場面は多くの人の涙を誘いました。

婦人公論.jp

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