宮城弥生、“やる側”になってプロ野球の見方に変化 兄・宮城大弥の助言で「球に伸びが出てきた感じ」

2025年5月16日(金)11時0分 マイナビニュース


●舞台公演発の女子野球チームでピッチャーに
女優・モデルの宮城弥生が、13日にBS10で放送されたプロ野球「北海道日本ハム×オリックス」の中継にゲスト出演した。オリックスのエース・宮城大弥投手が2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した際、その妹として注目を集めてから早2年。現在は、舞台公演発の女子野球チーム「青空メロディーズ」に所属し、兄と同じピッチャーとしてプレーしている。
中継番組では、プレイヤー視点の鋭い質問やコメントを披露していた宮城。本番終了後にインタビューし、野球への熱い思いや、球界を代表する投手である兄との関係性、そして今後の目標など、話を聞いた——。
○体が大きい選手になぜインコース攻め?…質問続々
——今回はオリックスが完封負けという残念な試合でしたが、いかがでしたか?
(先発の)九里さんが好投していたので、やっぱり先制点を取ってピッチャー陣に安心を与えてほしいなというのもありました。小さなチャンスからなかなかつかめなくて悔しい部分が残りましたが、九里さんの熱い気持ちが目に見えて分かった試合でした。
——こういう野球の仕事は楽しいですか?
今までは完全に野球を“見る側”だったのが、今シーズンは“やる側”としても見るようになったので、視点が変わって疑問が増えて、それを直接すぐに聞けるというのがすごく素敵だし、野球の楽しさや魅力を発信していける場なのですごくうれしいです。
——具体的にどんな質問をされたのですか?
「外国人選手や体が大きい選手になぜインコースを攻めるんですか?」とか「3ボール1ストライクのときはストライクを置きにいきます? それともランナーがいるから振らせにいきます?」と質問させていただきました。
——かなり本格的な質問ですね。
ピッチャーをやっているので、やっぱりピッチャーの質問が多くなりますね。メンタルの部分だったり、そういうのも学びになります。
——今日の中継中、何かメモをしているのが印象的だったのですが、何を書いていたのですか?
今打席に入っている打者が、前の打席がどういう形で終わったかを覚えられないので、それをズラッと書いています。それを意識しながら打席を見るんです。自宅でもメモしながら見てますね。
——BS10の野球中継は、実況席に様々なデータを分析するデータスタジアムのアナリストさんがいて解析してくれるのも面白いですよね。
ボールの回転数やストレートの空振り三振率など、いろんなデータがありすぎて、「そんなところまでデータで見えるのか!」とびっくりしました。そんな目線で見たことがなかったので、そこも注目してみたいなと思いました。
——ご自身のプレーにも参考になりそうなことがありましたか?
リリースポイントを前にすると、バッターからボールが最後まで見えにくいとおっしゃっていたので、そこはちょっと意識したいなと思います。
○交通事故で辞めた野球を再び
——女子野球チームの青空メロディーズで本格的に野球に打ち込まれていますが、以前もプレー経験はあったのですか?
小学生の時にやっていたのですが、交通事故に遭ってしまい、激しい運動ができなくなって辞めてしまったんです。そこから“見る専”だったのですが、今は激しい運動もできるようになり、お父さんとお母さんも野球は続けてほしかったみたいなので、こういう形でまたできることになって良かったなと思います。
——お兄さんから、プレーのアドバイスを頂くこともあるのですか?
家でもLINEでも普段は野球の話をしないんですけど、「どうやって遠くに投げられるの?」と聞いたら「ちょっと斜め上に投げたら、遠くに飛ぶんじゃない?」とか、「お家でできる練習ってある?」と聞いたら「タオルを振ってフォームの確認ができる」などを教えてもらいました。少しずつですが、自分の中で球にちょっと伸びが出てきたかなという感じがあって、前より腕が振れるようになったので、ちゃんとコースに決まるようになってきました。カーブも習得したので、次はスローカーブを投げられるようにしたいです。球種は少ないんですけど、それで戦っていけたらなと思っています。
——お兄さんとはキャッチボールの経験もあるのですか?
小さいときですが、一緒にキャッチボールしたり、素振りをしていたりしましたね。お兄ちゃんが練習してる横でひっそり壁当てしながら遊んでたりもしました。
●今シーズンのオリックス好調理由を分析
——“見る専”の時期もあったということですが、球場にもよく足を運ばれるのですか?
高校生までは、京セラ(ドーム大阪 ※オリックス本拠地球場)が近かったので、月に2〜3回は行ってました。お兄ちゃんが投げない日でも、(山本)由伸さんの登板日だったり、たまたまチケットが手に入ったときにお母さんとお父さんと現地で合流して一緒に見たりしていたんですけど、東京に出て一人暮らしを始めて、なかなかタイミングが合わなくて。昨シーズンは5〜 6回くらいしか行けなかったので、今シーズンはもうちょっと行けたらいいなと思います。
——今シーズンはオリックスの調子がいいですね。
打線がすごくつながっていて皆さん粘るので、相手投手を早く降ろせるというのがありますし、粘って粘ってフォアボールで出塁してチャンスを少しずつ広げていったり、ホームラン数も多いので、そこに乗っかってピッチャー陣も相乗効果で勢いに乗っていける感じがあります。中嶋前監督や岸田監督の言葉が、選手の皆さんにしっかり届いているのではないかと思います。
○兄の登板試合で始球式の夢も…
——デビューから2年になりますが、これまでを振り返っていかがですか?
高1の16歳から専門学校で演技を習って、養成所を探す年にWBCがあって注目していただいて、ホリプロさんにお世話になることになったのですが、そこから自分がやりたかった演技や野球の仕事、さらには実際に野球のプレーもできて、夢をたくさんかなえられました。その分もっとたくさん目標を立てたい、もっと野球に詳しくなりたい、もっと作品に関われるようにしたいと思うようになって、デビューの頃よりも熱は高まっている気がします。
——その具体的な目標をぜひ教えてください。
まずは大きい舞台に出ることです。それと、ドラマでセリフのある役や、サイコパスや殺人犯などの役にも挑戦してみたいですし、お母さんが私によく「看護師も似合いそうだよね」とか「保育士も似合いそう」「学校の先生も」といろいろ言ってくれるので、それもかなえて、お母さんに報告したいです。
——なぜサイコパスや殺人犯の役をやりたいのですか?
そういう恐ろしいことをする感情に至るまでに、どういう気持ちの変化や原因があるんだろうとよく考えることがあって、気づいたら気になっていたんです。人生で経験することはないので、それを役になって考えてみたいですね。
——プロ野球の始球式は経験がないということですが、いつかやってみたいですか?
はい、やってみたいですね。オリックス戦で(笑)
——お兄さんの先発試合で、直接ボールを受け取って投げるところを見てみたいです。
前に「お兄ちゃんが登板する日に始球式してみたい」って言ったら、「俺の日はやめて」と言われました(笑)
——LINEのメッセージもそっけないそうですが(笑)、結構シャイなんですね。
私からしたらプロ野球選手でもあるけどお兄ちゃんでもあって、お兄ちゃんからしたらただのガキンチョだと思うので(笑)。特に登板後はいろんな方からメッセージが来るから、一人ひとり丁寧に返す時間はあんまりないと思うので、私はたっぷり愛情を込めたメッセージに目に通してもらえれば、それでOKです。
——ちなみに、お兄さんと同じサウスポーですか?
それが右なんです(笑)。投げ方も、お兄ちゃんのように斜めからじゃないんですよ。この前、始球式をやることになって、ストレートで決めにいくのか、スローカーブで決めにいくのかと悩む夢を見たので(笑)、いつかこの夢もかなえられるように頑張りたいです。
●宮城弥生2006年生まれ、沖縄県出身。23年のWBCで家族そろって兄の宮城大弥投手を応援する姿に注目が集まり、同年芸能界デビュー。ドラマ『素晴らしき哉、先生!』『恋する・週末ホームステイ 2024冬』、舞台『青空メロディーズ』などに出演し、現在放送中のドラマ『なんで私が神説教』に生徒役でレギュラー出演している。

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