本屋大賞の阿部暁子さん、故郷で喜び報告「岩手が舞台の作品も書いてみたい」

2025年5月18日(日)11時27分 読売新聞

受賞の喜びを語った阿部さん(9日、盛岡市で)

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2025年本屋大賞」に長編小説「カフネ」が選ばれた岩手県花巻市出身で県内在住の作家・阿部暁子さん(39)が9日、達増拓也知事を表敬訪問した。

 県出身者で初の受賞となった阿部さんは、「身近な人や岩手の皆さんに祝福され、少しずつ実感と喜びをかみしめている」と語った。達増知事は「岩手の文芸界がさらに前進した」とたたえた。

 阿部さんは岩手について、「豊かな自然の暮らしが小説につながっているのかも。あと10年ほどたって腕の良い書き手になれたら、岩手が舞台の作品も書いてみたい」と話していた。

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