吉沢亮主演「国宝」 カンヌ国際映画祭で公式上映 6分間の熱狂的スタオベに感涙「胸に来るものがあった」

2025年5月19日(月)7時36分 スポーツニッポン

 俳優の吉沢亮(31)主演の映画「国宝」(6月6日公開、監督李相日)が18日(日本時間19日)、第78回カンヌ国際映画祭の「監督週間」部門で公式上映された。

 現地時間18日の午後4時から行われた公式上映には吉沢、横浜流星渡辺謙、李監督も登場。「監督週間」ディレクターのジュリアン・レジ氏から「我々も非常に気に入った作品を紹介させていただきます。最近ではなかなか見ないメロドラマで、半世紀に及ぶ日本人の歌舞伎役者の半生を描いた作品です」と紹介を受けると、吉沢ら出演者、李監督があいさつ。監督は「彼ら(出演者)の献身と努力がなければ歌舞伎の映画に真実味を持たせることはできなかったので、そんな彼らとこの場に立てることを非常に嬉しく思っております。ちょっと長い映画ですが、どうか最後まで楽しんでください」と笑顔で観客に呼びかけた。

 4人は820人の観客とともに映画を鑑賞し、上映後には約6分間の熱狂的なスタンディングオベーションが続いた。いつまでもなりやまない拍手と歓声。4人は互いに手をとりあい、高く上げて席を埋めた観客に感謝を表現した。吉沢と横浜は熱く抱き合い、李監督と渡辺は握手をするなど、お互いを称えあい、喜びを分かち合った。

 李監督は「最後の最後で、ものすごくちゃんと我々が込めたものがすべて届いている、伝わっているという感触がダイレクトにあって、震えが来る感じがしました」と興奮気味にコメント。吉沢は「我々がこの作品に込めた熱量みたいなものをしっかり受け取ってくださって、これだけの盛り上がりを見せてくださり、すごく胸に来るものがありました」と言葉に力を込めた。

 横浜は「観終わった後の鳴りやまない拍手、あの光景はこれから先も忘れないと思いますし、本当に役者をやっていてよかったなと思える瞬間でした。ありがとうございます」と深い感謝を口にし、渡辺は「最後に喜久雄が観た風景を僕らみんなで観させてもらった、そんな気がしました。ちょっとやっぱりここ(胸)が震えました」と言葉をかみしめた。ロビーを去る際にも、大きな拍手が沸き起こり、4人の目には一様に光るものがあった。

 任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生をささげる主人公の50年を描いた物語。他に高畑充希寺島しのぶら豪華キャストが出演している。

スポーツニッポン

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