サウジアラビア風お好み焼き「モバサル」、万博で体験した未知の味に60万表示…「何が何の料理だかわからない」が入店の決め手に
2025年5月20日(火)7時40分 オリコン
サウジアラビアパビリオン(C)ORICON NewS inc.
■メニュー表を見ても想像もつかない料理、サウジアラビア風お好み焼き「モバサル」に感動
——数ある海外パビリオンのなかで、なぜサウジアラビアパビリオンを食事の場所として選ばれたのでしょうか?
【たかちょさん】中東諸国の中でも、特にサウジアラビアは日本人が観光旅行をするのが難しい国だと私自身は思っていたので、そんな国の料理が食べられるのならぜひ食べてみたいと、入場前から夕食の候補にしていました。せっかくの万博なので、味が想像できる料理よりも、想像もつかない料理に手を出してみたかったんです。そして、実際に万博に行ってみて、レストランの入口で案内されていたメニュー表を見ても「何が何の料理だかさっぱりわからん」となったのが、最後の入店の決め手でした。
——レストランでは、何品注文されたのでしょうか?
【たかちょさん】6品注文して、値段は8,000円前後でした。2人で入店したのですが、かなりお腹いっぱいになりました。
——実際にレストランに行ってみて一番感動したメニューは何でしたか?
【たかちょさん】サウジアラビア風お好み焼き「モバサル」です。小ぶりのお好み焼きやチヂミのような料理なのですが、蜂蜜醤油のような甘いソースが塗られていて、絶妙にサクサクした焼き加減の食感も相まって、一瞬で食べきってしまいました。「甘い」っていう新感覚の風味とどこか馴染みのある食感が同時にやって来て、自分自身の世界が広がったような感じがしました。とにかく美味しかったです。
——万博に行く前と行った後でサウジアラビアのイメージはどのように変化しましたか?
【たかちょさん】万博に足を運ぶ前は、「石油王がいる」「砂漠ある」「それ以外はよくわかんない」みたいな印象でした。おそらく他の多くの日本人と同じで、ふんわりわかった気になっているだけの「遠くにある石油と砂漠の国」だったと思います。 実際に万博に足を運んでみると、実際に人々が暮らしている街並みだったり、最新の研究だったり、サウジの未来像だったり、色々な情報に触れることができて、サウジアラビアのことがかなり身近に感じられるようになりました。
■少し時間をずらして混雑を回避する「ずらし旅」、万博会場内でも有効な手段に
——レストランへ入るためにはどれくらい並ばれましたか?
【たかちょさん】16時過ぎに並び始めて、1時間ほどで案内されました。列の所々に「ここからあと何分」の案内板があって、その時間通りでした。 新型コロナが流行った数年前に、混雑を回避する「ずらし旅」という言葉が流行っていましたが、万博会場内でも有効な手段だと思いました。
——実際に体験してみてわかった万博の効率的な並び方や回り方を教えてください。
【たかちょさん】多くのメディアやインフルエンサーが紹介している「おすすめの回り方」から少し時間をずらして行動するだけで混雑具合は大きく変わります。私自身は、みんながお腹を満たした頃に昼食兼夕飯に並んだり、みんなが噴水ショーを楽しんでいる間に人気のパビリオンに並んだりしています。もし、この動き方が多くの来場客に浸透してきたときは、また別の動き方を考えると思います。
——万博内の他のパビリオンも複数回られていると思います。サウジアラビア以外にもおすすめのレストランやパビリオンはありますか?
【たかちょさん】レストランなら是非マルタパビリオンに足を運んで欲しいです。マルタでお馴染みのウサギ肉シチューのパスタが食べられるのですが、お肉は柔らかいし、実際に外国人のシェフが作ってくれているので味もマルタクオリティでした。パビリオンならブラジルパビリオンとコモンズ館です。ブラジル館はアート全振りの独創的な世界観作りが見事でした。ぜひ、最初の部屋で10分間滞在して戴き、刻々と変化するストーリーを楽しんで欲しいです。コモンズ館は、太平洋やカリブ海やアフリカ等の見たことも聞いたこともないような小さな国が一堂に会しているパビリオンなんですが、一度入ると沼のように抜け出せなくなります。知識欲を刺激されるし、世界一周旅行をしたような充実感も得られます。