四日市市長とM-1挑戦のザブングル加藤「PRできるネタ作りたい」“鉄板ネタ”どう組み込む?
2025年5月21日(水)4時0分 スポーツニッポン
お笑いタレントのザブングル加藤(50)が三重県四日市市の森智広市長(46)とコンビを組み、今年の漫才日本一決定戦「M—1グランプリ」に挑戦する。加藤は20日、本紙の取材に応じ「なるべく四日市をPRできるようなネタを頑張って作りたい」と意気込んだ。
結成のきっかけは4月に四日市市で行われたイベント「エキサイト四日市・バザール2025」。同市出身で同市観光大使を務める加藤がイベントに参加し、森市長に「M—1出ましょう!」とコンビ結成を提案。学生時代に漫才を披露したことがある森市長も、市のPRになればと快諾した。加藤は21年のお笑いコンビ「ザブングル」解散後、ピン芸人として活動している。
自治体の首長がM—1に挑戦した例は過去にもあり、22年には大阪府柏原市の冨宅正浩市長らが出場。加藤はコンビ時代の07年に1度決勝まで進んだことがある。ファイナリストが首長と組んで大会に出場すれば史上初。加藤は「とりあえず1回戦突破が目標」と控えめだが、森市長は「面白くないと駄目。出る限りは1回戦は突破したい」とやる気満々だ。
気になるコンビ名は「三重県四日市」が最有力候補。なんともシンプルだが、市をPRするにはうってつけ。エントリー開始は6月26日で、コンビ名は6月中に決める。ボケ、ツッコミの担当はまだ固まっていないが、加藤の鉄板ネタである「カッチカチやぞ!」「悔しいです!」などをどうネタに組み込むのかにも注目が集まる。
ネタは加藤が考え、動画などをやりとりしながら仕上げていく。加藤は「四日市で会える時には、公園などで練習をさせていただきたい」と若手芸人さながらの熱意で大会に臨む覚悟だ。「奇跡が起きて優勝賞金1000万円をゲットしたら、全て四日市に寄付をしたい」。2人の情熱で地元を加藤の上腕二頭筋のように盛り上げていく。 (前田 拓磨)