「あんぱん」河合優実 阿部サダヲから“粋な贈り物”「ふてほど」父娘再共演は“偶然”CP絶賛の存在感

2025年5月21日(水)8時15分 スポーツニッポン

 ◇「あんぱん」朝田蘭子役・河合優実インタビュー(3)

 女優の河合優実(24)が、NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の熱演で反響を呼んでいる。ヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の妹で家族思いのしっかり者・蘭子を好演。本作では昨年大ヒットしたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」で父娘役を演じた俳優・阿部サダヲ(55)と再共演し注目を集めている。4度目の共演となった阿部への抜群の信頼感や撮影秘話を本人に聞いた。(那須 日向子)

 <※以下、ネタバレあり>

 朝ドラ通算112作目となる同作は、やなせたかしさんと妻・暢さんをモデルとした脚本家・中園ミホ氏によるオリジナルストーリーで、国民的キャラクター「アンパンマン」誕生までの夫婦の軌跡を描く。本作で河合は阿部と「不適切…」以来の共演となり、視聴者の間では「ふてほどコンビの存在感」「ふてほどの父と娘…今頃気がついた」と話題になっている。

 ところが注目される再共演も河合は「意識はしていない」とはにかむ。阿部とは「不適切…」以外にも舞台「フリムンシスターズ」「ドライブイン カリフォルニア」でも共演し本作が4度目の共演。「ずっとお世話になってきた大先輩なので、今回もみんなを安心させてくれる力を感じます。現場にいらっしゃると本当に楽しい」と抜群の信頼を寄せる。

 「あんぱん」撮影中の3月14日、河合は第48回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。その時に阿部からシャンパンのプレゼントをもらったという。サプライズに「凄く粋でした」としみじみ。「普段ずっとふざけているのに、そういう時、凄い優しいんです」と目尻を下げる。

 実はこの話題の再共演は「不適切…」が放送される前から決定していた。「あんぱん」制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは「実は、『ふてほど』より先にオファーをしていたんです」と明かす。

 河合が起用されたのは「ずっと見ていたくなる」えも言われぬ存在感があったから。2023年12月のヒロイン最終オーディションに参加していた河合。倉崎氏はそのカメラテストで「お芝居や仕草や目線、佇まいなど全てに魅力があり、良い意味で“バケモノ”に出会ったと感じました。きっと昭和の着物も似合うであろうと」と不思議な存在感に魅了。その後「不適切…」で世間に広く知られることとなった。

 さらに阿部についても朝ドラ企画前から出演を希望していた。11年、大河ドラマ「平清盛」を担当したときに阿部と初対面。新人の倉崎氏にも「凄くよくしてくださった」と分け隔てなく現場を明るくする人柄に感動。「いつか自分が朝ドラの企画が出来るのであれば、阿部さんに出ていただきたい」という思いが芽生えた。19年の「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で再会するとその魅力を再確認。「日本の朝には阿部サダヲさんが必要だ」と確信し「あんぱん」出演の“ラブコール”が実現した。

 そんな“偶然”が重なった再共演。河合は阿部について「普段は静かで落ち着いて素敵な大人の方なんですけど、でもずっとおしゃべりしてくれて…本当に面白い方です」と現場を照らす存在感に感謝する。

 河合の存在感が光る「あんぱん」。絶大な信頼を寄せる阿部と紡ぐ物語に毎朝、目が離せない。

 =インタビュー(4)に続く=

スポーツニッポン

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