『あんぱん』激昂する蘭子から気持ちをぶつけられた<愛国少女>のぶ。大粒の涙をこぼし、葛藤する今田美桜に視聴者「河合優実の演技で消される?って思ったけど…」「何であんな綺麗な涙出るんだろ」

2025年5月21日(水)12時10分 婦人公論.jp


(『あんぱん』/(c)NHK)

今田美桜さん主演・連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第8週「めぐりあい わかれゆく」の第38回が5月21日に放送され、反響を呼んでいます。

*以下5月21日放送回のネタバレを含みます。

朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子どもたちの人気者<アンパンマン>を生み出したやなせたかしと、小松暢の夫婦をモデルとした物語。ヒロインの<朝田のぶ>を今田美桜さん、<柳井嵩>を北村匠海さんが演じます。

のぶの父・結太郎を加瀬亮さん、のぶの母・羽多子を江口のりこさん、嵩の母・登美子を松嶋菜々子さん、嵩の伯父・寛を竹野内豊さん、謎のパン職人・屋村草吉役を阿部サダヲさんが演じます。

林田理沙アナウンサーが語りを、脚本は中園ミホさんが担当。主題歌『賜物』はRADWIMPSが手掛けています。

<あらすじ>

豪(細田佳央太さん)の戦死の報せに、悲嘆する朝田家。

皆が口々に「豪は立派だ」と言う中、押し黙る蘭子(河合優実さん)。

深夜、線香を絶やさず起きている蘭子に、のぶはかける言葉がない。

翌日、焼香に来たのぶの生徒が、いつかお国のために立派にご奉公したいと言うと、蘭子はいたたまれず出て行ってしまう。

石置き場にたたずみ、豪との思い出がよみがえる蘭子。

蘭子の下駄の鼻緒が切れたのに気づき、結びなおしてくれた豪。恥ずかしそうなうれしそうな表情を見せる蘭子。

豪との記憶を思い出していた蘭子のもとに、のぶがやってくる。

蘭子は、戦死した豪がいろいろな人から「立派だ」といわれるたびに悔しいと思っていることを吐露。「どこが立派なのか」とつぶやき、2人は言い合いになる。

のぶは命がけで戦った豪は「立派だ」として、蘭子が誰よりも誇りに思うように告げる。

蘭子はのぶに、本気でそう思っているのか問いかける。「男の子は兵隊になって戦争に行きなさい、命を惜しまず戦いなさい。豪ちゃんみたいに名誉の戦死をしなさい、戦死したらみんなで立派やと言いましょうって」

「そうだがよ」を答えるのぶ。「うそっぱちだ」と叫ぶ蘭子。

そこに羽多子が現れ、蘭子を抱きしめて「泣きなさい」と声をかけた。

「会いたい、豪ちゃんに会いたい」と泣く蘭子だった——。

<視聴者の声>


蘭子は、豪が生還したら祝言をあげるはずでした。訃報を知って以降、感情を見せなかった蘭子が、初めて豪の死について気持ちを吐露したシーンに注目が集まりました。「河合優実さん・今田美桜さん・江口のりこさんの演技、素晴らしかった」とSNSやコメントでは称賛する声が目立ちました。

普段は控えめな蘭子が、激情にかられ、思いを吐露する姿に「夏の思い出の静寂シーンからの激情の爆発 カメラワークも含めて映画でもちょっと観られない名シーンでした 河合優実さん凄い」との声がありました。

豪と蘭子のせつないエピソードが視聴者の心をとらえ、河合さんの存在感もあって注目されてきました。一方で、蘭子の思いをぶつけられたのぶを演じる今田さんの演技を称える人も目立ちました。

のぶも豪の戦死を悲しんでいますが、教師としての姿勢を崩しませんでした。それでも、蘭子に気持ちをぶつけられると大粒の涙を流しました。

「のぶの『蘭子が気の毒すぎて言い分を分かってやりたいけど自分のアイデンティティが消失してしまう』という葛藤(なぜ自分がこういう人間になってしまったのかという自問も垣間見えて)の絶妙な表情ができていた今田美桜も良かったです」「河合優実の演技で消される?って思ってたけど今田美桜いい!!何であんな綺麗な涙出るんだろ?」「河合優実さんは涙でなく、身体やオーラから醸しでる繊細な表現で惹きつける。今回受けで目立たないが、泣き演技抜群な今田美桜さん。軍国主義を貫く強さもみせつつ、涙で心の葛藤をみせてる。両方凄い」という声がありました。

今作は「逆転しない正義」がテーマの一つとされています。朝ドラのヒロインとしては珍しく、愛国主義になったのぶ。「今田美桜の愛国の為ってとこに 辛くても言わないといけない って感じがして苦しくなった」「このあと戦争の激化から敗戦へ180度の価値観転換に放り出されていくなか、この葛藤の表情がどのように変わっていくのか、物語のテーマに関わるところだけに楽しみです」との意見も寄せられました。

婦人公論.jp

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