自民・田村憲久氏 コメ5キロ2000円に「あくまでも備蓄米。ほかのコメがここまで下がることはない」
2025年5月25日(日)10時2分 スポーツニッポン
自民党の田村憲久社会保障制度調査会長(衆院三重1区)が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。コメ価格の高止まり問題について言及した。
コメを巡る失言で退場した江藤拓前農水相(衆院宮崎2区)に代わり、農林水産省のトップに就いた小泉進次郎農水相(衆院神奈川11区)は24日、札幌市で北海道のコメ生産者らとの意見交換会に出席し、コメ価格の高騰を踏まえ「作らないという農政から、意欲を持って作っていただき、中長期を見据えた農政へ抜本的な改革に取り組みたい」と述べ、これまでの生産縮小路線からの転換に意欲を示した。また、備蓄米の追加放出にも言及し「店頭に5キロ2000円で並ぶような形で売り渡したい」と語った。
一方、自民党の森山裕幹事長(衆院鹿児島4区)は、宮崎市で「生産者がいて初めてコメができることを忘れてはいけない」と強調し、「安ければいいというものではない。農家にコメを引き続き作っていこうと思ってもらうため、再生産できる価格で売買されることが大事だ」と述べた。
田村氏は「今回の5キロ2000円というのは、あくまでも備蓄米ですから、それをそこまで落とすと。これは随契(随意契約)なので、もちろん公平性もありますから仲介業者だとか卸しだとか小売りだとかちゃんと配らないと、大手スーパーばっかりだと困りますからね。これはやると思うんですが、随契ですからそれなりに下がると思いますが、これはあくまでも備蓄米ですからね」と強調。「だから、ほかのコメがここまで下がることはないわけで、ほかのコメはそれを見ながら、なんとか適性な価格に下げたいと。それがまた農家がこれからも継続していけるような、そんな価格にしていきたいっていうのが小泉さんの本心としてあるんだと思います」と述べた。