宮崎謙介氏 小泉進次郎農相の雪辱に期待 改革つぶされた過去に触れ「政治家としての成長問われる」
2025年5月25日(日)16時5分 スポーツニッポン
元衆院議員の宮崎謙介氏(44)が25日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)にコメンテーターとして生出演し、自民党の小泉進次郎農水相の手腕について自身の見解を示した。
コメ価格の高止まりが続く中、江藤拓前農水相の「私はコメを買ったことがない」とした一連の発言などが問題視されて辞任した。後任に就いた小泉氏は、さっそく市場を視察したり、価格高止まりの一因だった入札制度の中止を早々に決定。コメ5キロ当たりの価格を2000円台にすることなどを掲げた。
番組では、「自民党をぶっ壊す」の旗印を掲げ、郵政民営化を実現させた父の小泉純一郎元首相と、今回の騒動を重ねるようなVTRを編集。宮崎氏は「令和のコメ騒動に対して、進次郎さんが農政をぶっ壊せみたいな、農政改革をどこまでやれるのかなと見ていると、いろんなところを整理しないと考えながらいかないといけないなと思って見ています」と述べた。
小泉氏は15年、安倍晋三政権下で、自民党の農林部会長に就任し、農政改革を任された。一部の行為について独占禁止法の適用から除外され、利権構造が守られている農協(JA)に対する問題意識を口にし、抜本的な改革を訴えたが、農水族や農水省からの強い反対に遭い実現しなかった。
宮崎氏は「小泉さんは、農政改革を9年前にやっているわけです。その時も大きな旗を掲げたけど結果、着地はイマイチだった。骨抜きになっちゃったというのがある」と、当時を回顧した。
こうした過去を踏まえ、今回は小泉氏にとって雪辱の機会になるという。宮崎氏は「この10年間やってきた、小泉さんの政治家としての成長が問われると思う。成し遂げられるかどうかで(評価が変わる)。政治家は1人じゃできない。仲間がどれだけいるのか、どれだけ協力者がいるのか。国民世論がどこまで付いていくかも含めて、10年の集大成かなと思って見ています」と分析した。