OCTPATH・古瀬直輝 リーダーの責任感に加え、開花したクレイジーな個性「そこは確立できたかな」
2025年5月28日(水)22時0分 スポーツニッポン
【ききみみ音楽ハンター/OCTPATH(3)】8人組ボーイズグループ「OCTPATH(オクトパス)」の古瀬直輝(こせなおき、26)と海帆(かいほ、26)へのインタビューを届けてきた連載最終回は、古瀬のパーソナルを探る。リーダーとしての責任感や個人としての自由な発想、未来への野望についても語った。
海帆とともにチーム最年長の古瀬。リーダーとしてもチームをまとめてきた。昨年12月24日の横浜BUNTAIでのライブで「自分の中では“ここまで来たか”って思えた」という。よみがえったのは、それまでの苦難だった。
メンバーの脱退などグループに訪れたピンチ。「なんとか乗り越えようって必死でした。自分がリーダーになるという表明も生配信で自分の言葉で伝えないといけなかったし、メンバーの脱退も伝えないといけなかった。得意じゃないけどリーダーである限り乗り越えないといけない。自分を強くするために頑張った記憶はあります」と振り返った。
「僕たちはファンの皆さんがいて活動できてる。THmeには丁寧に伝えないといけない。でも気持ちだけで行けない場面では、言葉選びも慎重に考えましたし、何かを見ながらしゃべるのでは誠意が伝わらないから、しっかりインプットする作業もいる。プレッシャーには強くなった」と苦笑い。リーダーの責任感がすっかりしみついている。
人一倍シビアな世界に生きているが、「同い年の友達と会っても、美容師やってる子はコテンパンにやられて、やられて…今は店長になってたり。どんな仕事でも諦めなければ上り続けられるって励みになります」と、自身の苦労も特別な事とは考えていないようだ。
年下のメンバーも「しっかりしてる」というが、世代間ギャップは感じるそうで…。「22歳の小堀柊や西島蓮汰の行動は理解できないときがあります(笑い)。俺が体育会系で育ってきたのもあるかもしれない。話してる人がいたらちゃんとヘソを向けるとか、落ちてるゴミは拾うとか」と生真面目な素顔をみせたが、「それを押し付けるのも違うかなと思うので」と寛容さも心がける。
海帆からは「いい意味でクセが強い」と評された。「“カメラ持って?動画回して?”って頼まれて回したら、後ろからディーバみたいな歩き方で、髪短いのに長髪をかきあげるジェスチャー。そこがまるで本当にランウェーかのように演じきる」と明かされた。これには本人も「そこは確立できた部分かな」と胸を張った。
「ビヨンセ、レディ・ガガとかいわゆるディーバと言われる人たちが大好きで。それを表現した時に、メンバーもTHmeもすごい沸いてくれて。え!やっていいの!?って。受け入れでくれたおかげで、スキルを磨けてます」と感謝した。
「今メンバー8人がいろんな分野で活躍しそうな道筋が立ってて。誰かが俳優として映画に出演してくれたら、その主題歌を僕らでできる可能性もある。個々の活躍を還元できるグループになれたら最高です」と将来のグループの形を描いた。
「僕もディーバをさらに追究して…。ディーバって“歌姫”なんで女性イメージ強いですけど、そういう概念も変えていける気がしてて」と、自分なりの自由な表現を楽しみたい様子。「なんかクレイジーな人いてる、って思って、同じようにやりたいことを自由にやろうと思う人が増えたら楽しいなって」。真面目さと型破りな表現力。リーダーは多面的な魅力で、チームを輝かせていく。(了)