何度みてもゾクっとするシャワーシーン…「呪術廻戦」アニメならではの演出がより夏油傑の絶望を深く描く
2025年5月29日(木)8時0分 ABEMA TIMES

アニメ「呪術廻戦」第29話では、原作の印象的なシーンをアニメならではの表現で見事に彩ってみせた。夏油傑(CV:櫻井孝宏)の暗い心情に沿うようにシャワーの水音が変化する演出が、「精神的にくる」と多くのファンを震え上がらせた。
【映像】水音が次第に拍手の音に変わっていくシーン(4分10秒ごろ〜)
アニメ「呪術廻戦」のエピソード「懐玉・玉折」では、最強の呪術師・五条悟(CV:中村悠一)と最悪の呪詛師・夏油傑、かつて呪術高専で同級生だった2人の過去を描いている。
夏油と五条は、天元と同化することを宿命づけられた少女・天内理子(CV:永瀬アンナ)を護衛していたが、結局、理子は殺されてしまった。それまで夏油は、「呪術は非術師を守るためにある」というのを信条にしていた。しかし、天元との同化を阻止したいと願う宗教団体・盤星教の信者たちが理子の死を喜ぶ異様な光景を目の当たりにして、夏油は葛藤するようになる。
シャワーを浴びながら、夏油は「私が見たものは何も珍しくない周知の醜悪。知った上で、私は術師として人々を救う選択をしてきたはずだ」「ぶれるな。術師としての責任を果たせ」と自分に言い聞かせた。しかし脳裏には、盤星教の信者たちの笑顔が蘇り、シャワーの音は、彼らの耳障りな拍手の音と重なっていった。
アニメオリジナルの不気味な演出に、ネット上で「水の音かと思ったら拍手でゾッとした…」「精神的にくる」「本当に怖かった」「人の心ないんかこの作品」と称賛と驚きの声が続出した。
現在一挙配信中のアニメ「呪術廻戦」は、シリーズ累計発行部数1億部(デジタル版含む)を超える芥見下々氏の大ヒット漫画が原作。呪いの王“両面宿儺”と肉体を共有することになった虎杖悠仁(CV:榎木淳弥)が、対呪い専門機関「東京都立呪術高等専門学校」に編入するところから始まる物語だ。2023年に放送されたテレビアニメ第2期の続編にあたる「死滅回游」が現在制作中。また、2025年5月30日には「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」が公開されるほか、同年8月より「舞台『呪術廻戦』-懐玉・玉折-」が上演スタートすることも決定している。さらにスマホ向けゲーム「呪術廻戦 ファントムパレード」では、リリース1.5周年を記念したイベントが開催中だ。
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会