「血がダラダラ出るまで頭皮をひっかいた」25キロの体重増加、自傷行為も…元グラドル・小阪由佳(39)が語る「他人にコントロールされる」恐怖

2025年5月29日(木)18時0分 文春オンライン

〈 「思い出すとぜいぜいはぁはぁって過呼吸に…」突然引退→“洗脳騒動”で25キロ激太りした元グラドル・小阪由佳(39)が語る“その後の人生” 〉から続く


「吐いたら太れないから、吐いては食べて、食べては吐いて……。肌も荒れに荒れて、痛くて痒くて。目に見える肌には傷をつけたくないから、血が出るほど頭を掻きむしっていました。ある意味、自傷行為だったと思います」



小阪由佳さん


 グラビア全盛期ともいえる2000年代、その愛くるしい笑顔と抜群のスタイルで活躍した小阪由佳さん(39)。しかし、芸能界から一度フェードアウトした後、2010年に開催したライブでは20キロ以上の“激太り”姿が激写された。その裏には想像を絶する体験があったという——。ライターの吉河未布氏が話を聞いた。


グラドル時代にメンタルがボロボロに…


「グラビアは基本的に水着なので、1キロ増えただけで、身体のどこかに絶対出る。私はウエストに出るタイプだったので、そこがちょっと太くなるだけで、全部が丸く見えちゃう。1キロ単位の体重との戦いでした」


 49kgの美脚グラドルとして活躍していた時代を、小阪さんはそう振り返る。厳しい体型維持の要求に加え、「結果を出したい」という自身の闘争心にも追い込まれ、彼女のメンタルは徐々にボロボロになっていった。


「デビュー2年目ぐらいから少しずつ不安定になっていた気がするんです。いい時があれば悪い時もあって当たり前なのに、少しでも“悪い時”を察知するとすぐに慌てふためいていた」


 そんな精神的に不安定な状態の中、小阪さんは元共演者の女性に相談を持ちかける。しかし、それが彼女の人生を大きく狂わせることになった。


「自分を他人にコントロールされる」恐怖


「最初、不安を煽るようなことをたくさん言われたのは覚えています。ひたすら『今のままだと危ない』とか『まずい』とか言われて、要するに、さらに不安を煽られるんですよね。そうすることで、相手に『じゃあどうしたらいいの』ってすがりつかせる心理を醸成するんです」


 不安定だった小阪さんにとって、「こうしたらいい」とズバリ言い切ってくれる元共演者の女性は、求めていた存在に思えた。世間を騒がせた20キロ以上の“激太り”も、実はその女性に「太りなさい」と言われたことが原因だったという。グラドル時代50kgを切っていた体重は、わずか半年で75キロにまで増加した。


「とにかく食べまくるんですけど、胃もそんなにすぐには大きくなってくれない。“量より質”で勝負という発想になってからは、カツカレーにバターをのせたものばかり食べてました。バターは液状になるから、少ない量でカロリーをたくさん摂取できると思ったんです」


自傷行為を「1時間以上、血がダラダラ出るまで…」


 この異常な食生活と急激な体重増加は、小阪さんの心身に深刻な影響を与える。肌荒れによる痒みに耐え切れず、見えない部分である頭皮を搔きむしり続けたという。心の奥底では「こんなことしたくない」と思っていたため、自傷行為に繋がったのではないかと小阪さんは振り返る。


「『もう死にたい、死にたい、死にたい!』って言いながら、1時間以上、血がダラダラ出るまで頭皮を引っ掻き続けていました」


 この壮絶な経験から10年以上が経ち、小阪さんは現在、芸能事務所の社長として活動している。自身の経験を活かし、「自尊心が迷子になっちゃう」若い世代を育てていきたいのだという。小阪さんの挑戦は始まったばかりだ。


撮影=山元茂樹/文藝春秋


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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】


▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時〜午後10時)、0120-783-556(午後4時〜同9時、毎月10日は午前8時〜翌日午前8時)


▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)


▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)


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 このインタビューの全文は、


#1『 「食事会に呼ばれていくと男性が」「一晩過ごすことをお断りしたら…」元グラビアアイドル・小阪由佳が語る、“20年前の芸能界の当たり前” 』
#2『 49kgの美脚グラドル→75kgの“お腹ダルダル”状態に「太りなさいと言われて…」小阪由佳(39)が語る“激太り時代”の衝撃の真相 』
#3『 「思い出すとぜいぜいはぁはぁって過呼吸に…」突然引退→“洗脳騒動”で25キロ激太りした元グラドル・小阪由佳(39)が語る“その後の人生” 』


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(「文春オンライン」編集部)

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