藤井名人 第5局は角換わり 2月の王将戦第3局と似た展開に
2025年5月29日(木)12時13分 スポーツニッポン
将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は29日、茨城県古河市の「ホテル山水」で第5局1日目が始まり、先手・永瀬の戦型は角換わりへ進んだ。対戦成績は藤井の3勝1敗で迎え、藤井が勝てば3連覇となる。
両者習いのある戦型となり、午前中は快調に指し手が進んだ。そして30手目、藤井は右王を選択。36手目の局面は同じカード、先手後手も同じ2月のALSOK杯第74期王将戦第3局とほぼ同じ。東京都立川市で指され、永瀬王が6筋ではなく7筋、藤井の5筋の歩が突かれてあるのが前回との違いだった。王将戦は結局、藤井が134手で勝利した。その後、発見した指し手や構想をぶつけ合う展開となるだろうか。
午前10時、永瀬に「まんまるメロンソーダ」と「いちごの森のいちごスムージー」、藤井に桃と桃風味餡を包んで焼き上げた和菓子「はなもも」ともものドリンクが提供された後は両者手待ちが始まった。永瀬は飛車、藤井は右金の位置を少しずつ変えながら最善形での開戦を目指した。
正午、昼食休憩に入った。消費時間は持ち時間9時間から永瀬が1時間30分、藤井は56分。昼食メニューは永瀬が勝利の紅白うな重、藤井は古河名物甘露煮物語。