26年度後期朝ドラ「ブラッサム」モデル・宇野千代さんの生涯 85歳でベストセラー、4度結婚...波乱人生
2025年5月29日(木)13時26分 スポーツニッポン
NHKは29日、2026度後期の連続テレビ小説(第115作)の制作発表・主演会見を大阪放送局(大阪市中央区)で行った。タイトルは「ブラッサム」で、ヒロイン・葉野珠(はの・たま)役は石橋静河(30)。制作統括は村山峻平氏。脚本は櫻井剛氏。
明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代さん(1897〜1996)をモデルとした物語。宇野さんとはどんな人物なのか。
山口県の岩国に生まれ、23歳で懸賞小説に応募し、当選。作家としてデビューする。上京し、作家として活躍しながら、1936年には、ファッション雑誌「スタイル」を創刊。エッセイやコラムなど人気を博すも、戦争の激化とともに廃刊を余儀なくされる。
終戦後、「スタイル」を復活させ、さらに着物のデザインや販売も始める。1957年に代表作である「おはん」が野間文芸賞を受賞。85歳で自伝的小説「生きて行く私」を刊行し、100万部を超えるベストセラーとなる。
私生活では4度の結婚・離婚を経験。演じる石橋も「初めてプロフィールを拝見した時に“4回も結婚しているんだ”と思いました。しかも明治から平成にかけて。当時はもっとすごかったんじゃないかなと思うのですが、どうやって乗り越えていったのか最初は不思議でした」とコメント。
「いろんなエッセーを読んでいくうちに本当に自分の好きなものとか人にまっすぐ凄いスピードでつっこんでいって、全力で向き合っていった人なんだなと思いました」と語っている。
物語は宇野さんモデルとするが、大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。原作はない。
石橋が演じるのは好奇心旺盛で即行動する、パワフルでチャーミングな小説家・葉野珠。小説を書きたいという幼き日の夢を諦めず、故郷の山口・岩国を飛び出し魅力的な人々との出会いによって、夢を手繰り寄せ、大正・昭和の激動の時代へと突き進んでいく。
【朝ドラ 近年のタイトルと主演】
26年前期「風、薫る」見上愛
25年後期「ばけばけ」髙石あかり/25年前期「あんぱん」今田美桜
24年後期「おむすび」橋本環奈/24年前期「虎に翼」伊藤沙莉
23年後期「ブギウギ」趣里/23年前期「らんまん」神木隆之介
22年後期「舞いあがれ!」福原遥/22年前期「ちむどんどん」黒島結菜
21年後期「カムカムエヴリバディ」上白石萌音・深津絵里・川栄李奈/21年前期「おかえりモネ」清原果耶