小林克也の人気番組が14年ぶりにハワイから生放送 TUBE前田の出演は叶わずも...自然体で9時間

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　ラジオDJでタレントの小林克也（84）がパーソナリティーを務めるFM　NACK5の人気番組「FUNKY　FRIDAY」（金曜前9・00）が30日、米ハワイから生放送を行った。

　1993年放送開始の同番組がハワイから放送されるのは2011年以来、14年ぶり2回目。「僕にとってハワイは特別なところ。7年ぶりに来たけど何も変わっていない」と嬉しそう。ホノルルのワイキキビーチにあるモアナホテルから放送し「ハワイの良さを知ってもらおうなんて、知ったかぶったような喋りはしたくはなかった。普段と変わらない僕の言葉の中からリスナーが自由に感じてもらえるなら、それが一番いい」と、自然体でいつも通り9時間の長丁場に臨んだ。

　今回、ハワイでの放送になったことについて「14年前の時は70歳のお祝いでやってもらったのですが、今回はラジオDJとしては84歳という最高齢で、しかも9時間の生放送を32年間もやり続けてきたことで、最初はギネスブックへの登録を申請しようという話だったのですが、申請料に数百万円もかかるって言われましてね、だったらハワイで楽しんじゃった方がいいと思ったのです」と背景を明かした。

　これまで自身のアルバムでハワイの魅力を伝えたり、自ら結成した「小林克也＆ザ・ナンバーワン・バンド」では「うわさのカム・トゥ・ハワイ」（86年）を作って歌うなど、ハワイの文化や音楽に深い繋がりをもってきた。「70年から80年代にかけては毎年、2、3回のペースでハワイに来ていました。大好きな熱帯植物や海…。そんなハワイの風を感じながら、音楽に浸かるぜいたくな生放送にしたいと思っていた」と目を輝かせた。

　モアナホテルは1935年から40年間にわたって米軍放送が放送していた「ハワイ・コールズ」がスタートした場所でもある。「波の音をバックにハワイの音楽を中心に放送していました。日本でもFEN（在日米軍向けラジオ放送）で聴くことができて、僕もよく聴いていました。ハワイの音楽が日本で人気を高めたのもこの番組がキッカケだったと思う」と懐かしそうに振り返った。まさにラジオDJとして最年長記録を更新中の小林にとっては相応しい場所と言えそうだ。FM　NACK5の片岡尚会長は「『ハワイ・コールズ』の40年の歴史を超える長寿番組を目指す意味も込めて、ホテルのシンボルであるバニヤンツリーが望める部屋に日本から機材を持ち込んでの放送にした」と明かした。

　番組には当初、6月1日にデビュー40周年記念のハワイ公演を予定しているロックバンド「TUBE」のボーカル、前田亘輝（60）も飛び入り出演を予定していた。しかし、この公演に向けたビザの許可が30日まで出ず、メンバーのハワイ入りが大幅に遅れたため、前田の出演は急きょ、見合わせとなった。

　小林も驚きを隠せず「生放送でのハプニングとは言え残念」とした上で「番組の中で彼らの記念公演を盛り上げたかったし、せっかくハワイにいるのですから会いたかったんだけどね…。いずれにしても、コンサートは無事にできるようなので、彼らのためにも、またファンのためにも成功してほしい」とエールを送った。