「鬼太郎 ゲゲゲの謎」公式上映 フランスの国際アニメ映画祭で独創的作品集う「コントルシャン部門」出品

2024年6月16日(日)15時45分 スポーツニッポン

 6月10日からフランスで開催されていた「アヌシー国際アニメーション映画祭」で独創性とユニークな芸術性が際立ち、挑戦的な長編作品が集うコントルシャン部門に出品された「鬼太郎 ゲゲゲの謎」が10、11、12日と3回にわたって公式上映された。

 カンヌ国際映画祭からアニメ部門が独立して設立された世界最大規模にして最古のアニメーション映画祭。関係者によれば、現地時間12日午後4時半からの上映回には400人以上が詰めかけて満席。そんな中、古賀豪監督、原作者の水木しげる氏の長女・原口尚子さんと原口智裕さん夫妻、内藤圭祐プロデューサーが大きな拍手に迎えられて登壇した。

 古賀監督は「本作は水木先生の生誕100周年として作られました。水木先生の作品には風刺性が込められておりまして、今回の映画も今の日本に対する風刺が入っております」と切り出し、水木氏が第2次世界大戦に出征し、左腕を失う大けがを負ったいきさつなどを説明。さらにはその後の水木作品に欠かせない妖怪について言及し、会場を埋めたファンは興味深げに聞き入った。

 残念ながら受賞はならなかったものの、古賀監督は参加を振り返って「日本の観客の皆さまのおかげで、この栄えある場に送り出していただきました」とコメントを寄せた。

 鬼太郎の父たちの物語が初めて語られた作品は2023年11月17日に公開され、195万人を動員。約27・9億円の国内興行収入を記録し、アマゾン・プライムで配信中だ。加えて、作品ストーリーと世界観を追体験できる初の展示イベント「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 〜追憶展〜」が東京・池袋PARCOで6月21日から7月8日まで、広島PARCOで7月12日から8月6日まで開催。さらに8月11日には渋谷のBunkamuraオーチャードホールで「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 シネマ・コンサート」が開かれ、公開から1年となる11月17日にはブルーレイとDVDの発売も決まっている。令和の鬼太郎ブームはまだまだ続きそうだ。

スポーツニッポン

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