『セイント・フランシス』本編映像解禁 山内マリコ・宇垣美里らからのコメントも

2022年8月1日(月)14時0分 シネマカフェ

『セイント・フランシス』 (C) 2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED

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俳優のケリー・オサリヴァンが脚本を手掛けた『セイント・フランシス』より本編映像が解禁された。また本作への著名人のコメントも到着した。




SXSWフィルムフェスティバル2019観客賞、審査員特別賞受賞のほか高い評価を得た本作は、これまでタブーとされていた「女性あるある」をユーモアと見事なバランスで描いたヒューマンドラマ。34歳で独身、大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジット(ケリー・オサリヴァン)。ナニー(子守り)として6歳の少女フランシスとその両親であるレズビアンカップルと出会い、触れ合うことで少しずつその人生に変化が訪れていく。

解禁されたのは、公園で我が子に授乳しようとした母親のマヤに対して執拗にクレームを入れてくる女性とブリジットとのやりとりを切り取ったもの。「トイレとか車の中でやってもらえない?」「出かける前に対策ができたはず」「男の注目を浴びたいのなら別だけど」などなど、容赦ない女性の苦言の数々に思わず涙目になってしまうマヤ。

しかし、ブリジットがマヤの気持ちを理解して応戦、その言葉に勇気づけられた彼女は「(子どもの前)だからこそ異なる意見も尊重すべきだと示さないと」「不快にさせたのなら謝る」「でも我が子への愛を詫びる気はない」としっかりと自分の想いを伝える。産後うつに苦しめられ、自分に自信がなくなっていたマヤが周囲の優しさと触れ合い、向き合うことで、少しずつ自分を取り戻す様子が捉えられている。

グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され、俳優として多くの脚本を読んできた経験を生かして自伝的要素を織りこんだ本作のオリジナル脚本の執筆を開始したというケリー・オサリヴァン。20代にベビーシッターをしていた経験と、30代での中絶という自身の過去を重ね、本作の脚本を作り上げたそう。

また、著名人からのコメントも到着。「人類の半数が直面する生理、避妊、中絶 なぜかタブーとされてきた等身大の姿を軽やかにユーモラスに誠実に描いている。30代半ばで、何をすべきか? 分からないことだらけだけれどのびやかに、したたかに、生きていける気がした」というのは、フリーアナウンサーの宇垣美里

作家の山内マリコは「Bravaaaaa!!! 心の中で何度もスタンディングオベーションを送りました。 女子のリアルがこんなにも自然に詰まった映画は、ちょっと他にない。月に一度の生理、産む性であることの憂鬱、中絶。 それをこんなふうに描けるなんて、魔法だし、発明だ。 私たちを抱きしめてくれる映画。傑作」と絶賛している。

漫画家・コラムニストの辛酸なめ子も「アップデートされた保健体育的な、男性も女性も必見の映画。 様々な肉体の試練に見舞われながらも乗り越えていく女性の姿がかっこよくて、同性として生きているだけでも自分をほめたくなってきます」とそれぞれの想いを寄せている。

『セイント・フランシス』は8月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開。

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