佐藤健、2度目のタッグ・瀬々監督に絶大な信頼『護られなかった者たちへ』メイキング秘話
2021年8月25日(水)12時20分 シネマカフェ
震災から10年目の仙台で発生した、連続“餓死”殺人事件。容疑者として捜査線上に上がってきたのは、別の事件の刑期を終え、出所してきたばかりの利根という男だった。そんな利根を演じた佐藤さんは、「瀬々組の、粛々とそれぞれがすべきことをするという現場の雰囲気が非常に心地よかったですね。自分の役に、芝居に集中して臨むことができました」と撮影をふり返っている。
佐藤さんにとって新境地となる容疑者役・利根の役づくりに関しても、「原作を読んだときに、僕は利根をやらせてもらう前提でイメージをしながら読ませてもらったので、こういうような役へのアプローチでいきたいという思いを監督に伝えさせてもらいました」と語り、「僕の感覚というかイメージみたいなものをいろいろと監督に話して、理解して頂けた」と話すように、2度目のタッグだからこその信頼関係がしっかりと築き上げられている。
瀬々監督との『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で佐藤さんが演じたのは、原因不明の病で意識不明となった恋人の目覚めを待ち続けた尚志。今回演じる役どころは、尚志のような献身的な恋人像とは全く異なる役だが、「(利根役を佐藤さんが演じたことで)作品の格が一気に上がった」とプロデューサー陣も胸を張る。本作では、俳優・佐藤健の演技の真髄を見ることができるだろう。
『護られなかった者たちへ』は10月1日(金)より公開。