ドキュメンタリー映画『巡る、カカオ』完成披露試写会実施 堀ちえみ「カカオのことが世界一よく分かる映画」

2023年12月15日(金)17時45分 シネマカフェ

『巡る、カカオ ~神のフルーツに魅せられた日本人~』舞台挨拶付き完成披露試写会©HEARTTREE

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ドキュメンタリー映画『巡る、カカオ 〜神のフルーツに魅せられた日本人〜』の舞台挨拶付き完成披露試写会が昨日12月14日(木)アキバシアターにて行われ、ナレーションを担当した堀ちえみと監督の和田萌が登壇した。

本作は、チョコレートの原料であるカカオの歴史、栽培する農家の現状や、カカオの可能性に 魅せられて彼らの労働環境の向上やカカオのビジネスモデル構築に奔走する日本人の活躍を追った映画。

コロンビア先住民の末裔であるカカオの起源となったアルアコ族が抱える課題を、現地に入り、共に課題解決に取り組み、カカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンター・小方真弓、ガーナに単身渡航し現地のカカオ産業を変えるため、革命を起こそうと奮闘しているMpraeso合同会社CEO田口愛という、カカオに魅了された2人の姿を中心に、ダンデライオン・チョコレート・ジャパンCEO堀淵清治、株式会社明治ものづくり戦略本部 技術部参与・土居恵規、カカオの新しいレシピ開発に取り組むミクソロジスト南雲主于三が出演し、各人にとっての“カカオの魅力や課題”についても語られる。

本作を手掛けたのは、多様性について考えるドキュメンタリー映画『であること』、「情熱大陸」にも携わった和田監督。「この映画は本当にカカオとかチョコレートが好きな人が多く関わってくださって。それで堀さんにお願いしようということになったんです。本当にカカオ愛に満ちている方で。本当にカカオがお好きなんだなと思いました」と監督が語るほどに、堀さんは大のチョコレート好きだという。

映画でナレーションを担当するのは本作が初だったそうで、「舌の病気をして、手術をした後で、こういうナレーションのお話がわたしに来るなんて。なんて光栄でラッキーなのかと。カカオが導いてくれた気がします」と感激の表情。「毎日食べています。やはり元気になれる気がするんですよね。だから病気をした時も、『早く良くなってチョコレートを食べるんだ』と。そう思って頑張っていました」とカカオの存在は心の支えになっていたという。

劇中では、手間暇かけてカカオを育てている様子が映し出されているが、「もっとカカオを味わって。大切に食べないといけないなと思いました。そこにあることが当たり前だと思っていましたけど、こんな思いをわたしの元にやってきたのかと思ったら愛おしくて。これからはそういう思いでチョコレートを食べます」とコメントした。

そんなカカオの魅力について「疲れた時や、元気を出したい時に癒やされますよね。それと頭の回転が良くなる気がして。ついつい食べ過ぎちゃうんです」と日々の生活に欠かせないものだと熱い思いも明かし、特にアイドル歌手時代は、プレゼントとしてもらうことも多かったそうで、「当時は“友チョコ”がない時代なのに、女性からもたくさんチョコレートをいただいて、律儀に食べていました」とエピソードを明かし、会場の観客も熱心に耳を傾けていた。

一方、ガーナやコロンビアなど、カカオに関わる人たちを取材するために世界中を飛び回った和田監督は、「こんなところにカカオがあるのかと思いました。普段なら絶対に行かないようなジャングルをどんどん分け入っていくんです。本当にカカオに導かれて、世界中を飛び回った感じがします」と撮影をふり返り、カカオの魅力については「発酵食品ということですね。なんで日本人のわたしがカカオの映画を撮るのかと考えていたんですけど、発酵ということにヒントがあるのかなと。発酵というのが、日本人にも近いものであるというのがありますし、カカオというのは、フルーツであり、発酵であるというところが面白いですよね」と述べた。

そして終盤、最後にメッセージを求められた堀さんは「とにかくカカオのことが世界一よく分かる映画だと思いますので、これを観て、チョコを食べて一杯、というのもいいんじゃないでしょうか」と提案。和田監督も「タイトルにも込めたんですが、『巡るカカオ』ということで、ガーナ、コロンビア、日本とまわったんですが、現在、過去と、いろいろと時間を巡る映画になりました。カカオを通して皆さんにも旅を体験していただけたらうれしいなと思います」と観客に呼びかけた。

『巡る、カカオ 〜神のフルーツに魅せられた日本人〜』は2024年1月12日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。

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