『新・暴れん坊将軍』親子役の松平健&なにわ男子・西畑大吾がトーク! 2人の2024年の漢字は?
2024年12月23日(月)7時0分 クランクイン!
松平主演で1978年から2003年にかけて放送された『暴れん坊将軍』は、八代将軍・徳川吉宗が貧乏旗本の三男坊・徳田新之助、通称“新さん”として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこる悪を討つ痛快時代劇シリーズ。
将軍として成熟期を迎えた吉宗が本作で直面するのは、世継ぎ問題。実は、嫡男の家重(西畑)は病のため右腕と顔にまひがあり、城内には廃嫡を望む声も少なくなかった。
そんなある日、新之助として町に出た吉宗は、洋剣“レイピア”を華麗に操る商家の三男坊“徳長福太郎”と出会う。その福太郎こそ、ほかならぬ息子・家重だと分かり、吉宗は驚がくして—。やがて吉宗と家重の間に横たわる深く切ない確執が思いもよらぬ波乱を生み、巨大な陰謀が将軍家に襲いかかることに…。
そろいの羽織はかま姿で囲み会見に登場した松平と西畑。2人は本作が初共演だが、元々、松平のファンだったという西畑は初対面の際、「とにかく“好きです”という気持ちを伝えようと思って、“マツケンサンバIIが大好きです。よく歌わせていただいてます”という挨拶から入りました!」とストレートに思いをぶつけたと明かし、松平も「そのおかげで最初から打ち解けた気がします(笑)」と笑顔を浮かべた。
本作では、松平が同一人物でありながら“将軍・吉宗”と“貧乏旗本の三男坊・新之助”という、いわば2役を演じるのと同じように、西畑もまたまひを抱える将軍家嫡男“家重”とべらんめえ口調の“福太郎”の演じ分けに挑戦。その上、殺陣初挑戦にもかかわらず、利き手を封印し、左腕だけで洋剣を振るわなければならないという難度の高いミッションも…。
そんな難役に果敢に挑む西畑に、松平は時代劇ならではの所作や殺陣での動きを細かくアドバイスしたそうで、西畑は「左手しか使えない状態で殺陣を行うのは、とても大変でした。でも松平さんにアドバイスをいただいたことで、左手しか使えないことが逆に家重の個性につながり、難しかったけど楽しかったです」と感謝。見事やり遂げた西畑を、松平は「陰と陽というか、その使い分けがハッキリしていて素晴らしかった。立ち回りも俊敏でキレがよかったですね」と目を細めてたたえていた。
“お互い、こんな父、息子がいたらどう思う?”という質問には、松平が「西畑さんは最初から最後までずっと礼儀正しくさわやかな青年でした」と“息子”を絶賛。西畑も「もし松平さんが父だったらめちゃめちゃ自慢しまくると思います。すごくビックリしたのが、殺陣を覚えるスピード。20以上も手(=動作)がある長めの殺陣で、2〜3回、流れを見て確認したら即、本番なんです。どうやって覚えてるの!?って驚きました。しかもひとつひとつの所作も美しくて…自慢の父ですね」とリスペクトをあふれさせていた。
西畑はまた、「跡継ぎ問題はもちろん、現代の社会問題をも盛り込んだ風刺的なストーリーになっているので若い世代が見ても楽しんでいただけると思います。あとは、なんと言っても上様がカッコイイ! おめでたい新年にピッタリの作品」とみどころをアピール。松平も「お子さんからご年配の方まで、誰が見ても楽しめる作品になってると思います」と力を込めていた。
囲み会見の最後には、2人が2024年を振り返って“今年の漢字”を披露。松平は“喜”、西畑は“初”という字を色紙にしたためた。
松平は「今年は忙しかったのですが、みなさんにたくさん喜んでいただいた、笑顔になっていただいたイメージがあります」、西畑は「髷姿も殺陣も、この『新・暴れん坊将軍』で初めて経験させていただきましたし、グループとしては初めてアジアツアーに挑戦でき、初めてのことが多かった1年でした」と書に込めた思いを語っていた。
そして、このほど、キャストがそろったメインビジュアルが完成。新春ドラマにふさわしく、背景には泰然とそびえる霊峰・富士の姿も…。また、吉宗の決めゼリフのひとつであるキャッチコピー「余の顔を見忘れたか!」には、17年ぶりに将軍・吉宗として帰還し、視聴者に“お目見え”できる松平の万感の思いも込められている。
テレビ朝日ドラマプレミアム『新・暴れん坊将軍』は、テレビ朝日系にて2025年1月4日21時放送。
松平、西畑のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■松平健×西畑大吾——オファーを受けたときのお気持ちを教えてください
松平:前々から熱望していた『暴れん坊将軍』の復活が17年ぶりに現実となり、本当にうれしい限りでした。
西畑:歴史ある作品なのでとても光栄なことだなと思いましたし、何より、上様の嫡男役とは思ってもいなかったので驚きましたが、すごくうれしかったです。脚本を読んでドキドキワクワクしていました。
——お互いに最初の印象はいかがでしたか? 撮影中にお話しされたことも教えてください
松平:第一印象は…初対面でいきなり「“マツケンサンバII”、歌ってます」と言ってくれて…(笑)。
西畑:ファンなのでとにかく「好きです」という気持ちを伝えようと思って…「マツケンサンバIIが大好きです。よく歌わせていただいています」という挨拶から入りました!
松平:そのおかげで最初から打ち解けた気がします(笑)。『暴れん坊将軍』に息子が登場するのは初めてなので、西畑さんの参戦はとても新鮮でしたね。今回は、息子たちの存在や史実に沿った内容が盛り込まれるなど、今までとはちょっと違う、新しい『暴れん坊将軍』になったなと考えています。
西畑:僕自身、時代劇の経験は多いわけでもなく殺陣も初めてだったので、撮影、松平さんは本当にたくさんアドバイスしてくださいました。刀の角度によってガラッと迫力が変わるので、丁寧に教えてくださって助かりました。
——西畑さんは“難役”に挑まれましたが、その感想を教えてください。松平さんはそんな西畑さんの“時代劇俳優”っぷりをご覧になっていかがでしたか?
西畑:家重は顔や右手に麻痺を抱えている役柄で、基本的に左手しか使えない状態で殺陣を行うのは、とても大変でした。でも松平さんにたくさんアドバイスをいただいたことで、左手しか使えないことが逆に家重の個性につながり、難しかったけど演じていて楽しかったです。べらんめえ口調は使ったことがなかったのでイントネーションが難しく、監督にアドバイスいただきながら臨みました。
松平:西畑さん演じる家重も、私が将軍と新之助を演じるのと同じように、城の中だけでなく、ひそかに町に出ているんです。陰と陽というか、その使い分けがハッキリしていて素晴らしかったと思います。立ち回りも俊敏でキレがよかったですね。
——そのほか、松平さんは西畑さんにどんなアドバイスをされたか詳しく教えてください
松平:主に、“型”や“所作”でしょうか。着物をまとっての立ち回りは現代劇みたいに足を開くわけにはいかないですし、右で振ったら右足が出て、左に下ろしたら左足が出るという感じで、ダンスなどとは手足の動きが違うんです。
西畑:家重が持つ洋剣では“みねうち(=刃ではなく、反対側の“峰”で相手を打ち付けることで殺さずに倒す手段”ができないので、敵を殴ることが多かったのですが、“殴った感”の迫力が出る角度も教えていただきました。
——三池崇史監督との撮影はいかがでしたか?
西畑:三池監督は撮り方も独特で、すごく早いんですよ。バンバンバンバン撮っていくのでビックリしました。でもあらゆる角度から撮るのではなく、一瞬一瞬を収めるという形だったので、そこはすごく新鮮で勉強になりました。
松平:やはり以前のシリーズとは、タッチが違いますね。立ち回りにしても、手元などたくさん細かいカットを撮っていました。それがどう繋がるのかすごく楽しみですね。バイオレンスの巨匠・三池監督には“残虐”なイメージがあったのですが(笑)、この『新・暴れん坊将軍』ではこれまでの世界観を尊重してくださって、斬新でありながらシリーズのイメージも踏襲して撮ってくださったと感じています。
——お互い、こんな父や息子がいたらいかがでしょう。共演してみて感じたことは?
松平:家重は最初、父である吉宗に反発していて、心の距離はだいぶ離れています。それが事件を経てお互い打ち解けていくのですが、西畑さんは最初から最後までずっと礼儀正しく、さわやかな青年でしたよ。
西畑:もし松平さんが父親だったらめちゃめちゃ自慢しまくると思います。すごくびっくりしたのが、殺陣と、それを覚えるスピード。20以上も手(=動作)がある長めの殺陣で、2〜3回、流れを見て確認したら即、本番なんです。どうやって覚えてるの!?って驚きました。しかもひとつひとつの所作も美しくて…自慢の父ですね。
——若い世代に向けてアピールしたい『新・暴れん坊将軍』の魅力を教えてください
西畑:跡継ぎ問題はもちろん、現代で起きている社会問題をも盛り込んだ風刺的なストーリーになっているので若い世代が見ても楽しんでいただける内容だと思います。あとは、なんと言っても上様がカッコイイ! 近くで見ていたからわかるのですが、迫力は段違い。おめでたい新年にピッタリの作品だと思うので、家族全員で楽しんでいただけたら…。
松平:そうですね、お子さんからご年配の方まで、誰が見ても楽しめる作品になってると思います。
——最後に、2024年をふりかえって今年の漢字を発表してください!
松平:今年は“喜”ですね。今年は忙しかったのですが、みなさんにたくさん喜んでいただいた、笑顔になっていただいたイメージがあります。
西畑:僕は“初”です。髷姿も殺陣も、この『新・暴れん坊将軍』で初めて経験させていただきましたし、グループとしては初めてアジアツアーに挑戦でき、初めてのことが多かった1年でした。