ニコール・キッドマン、『めぐりあう時間たち』でヴァージニア・ウルフを演じ“うつ”を経験

2021年12月28日(火)13時0分 シネマカフェ

ニコール・キッドマン Photo by Rich Fury/Getty Images

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2002年の『めぐりあう時間たち』でヴァージニア・ウルフを演じ、アカデミー主演女優賞を獲得したニコール・キッドマンが、同役を演じた際に「うつを経験していた」ことをBBC Radio 4の「This Cultural Life」で明らかにした。

「ダロウェイ夫人」などの作品で知られる作家のヴァージニア・ウルフは、1941年、自宅近くの川で入水自殺した。そのウルフを演じることに対し、「危険性を考えたことがあったかどうかはわかりませんが、私は彼女の役に入り込んでいたんです」と語るニコール。「(撮影で実際のウルフのように)小石をポケットに詰めて、川の中に入るわけです。何度も何度も」とスタントダブルを使わずに自身で困難なシーンを演じきったことをふり返る。

撮影の一年前には、トム・クルーズと離婚。「当時、私は自分自身に背を向け、意気消沈し、身体の中から追いやられるような感じがしていたのだと思います」と当時の心境を明かす。だからこそ、「ヴァージニア・ウルフを演じるというアイディア」に対しては、自身が「完全に受け入れる容器になろう」と思ったという。

そうすることでウルフと同じくうつを自身も経験することになったが、「それを理解しようとしたし、俳優としての人生のすばらしさであるのかもしれないとも思います」と、俳優ならではの経験として得られたものとして、否定はしなかった。「『あぁ、私って本当に色んな経験をしてきたな』と思う時が来るものです」と語っている。

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