日本人と韓国人の共通の悩み「お年玉文化」、韓国ネットには「あげず、もらわずがいい」の声

2024年2月11日(日)12時0分 Record China

9日、韓国メディア・アジア経済は「若年無業者問題が深刻化している韓国と日本では、お年玉を渡す側の親世代の負担が拡大している」と伝えた。写真は韓国ウォン。

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2024年2月9日、韓国メディア・アジア経済は「若年無業者問題が深刻化している韓国と日本では、お年玉を渡す側の親世代の負担が拡大している」と伝えた。大学を卒業し成人していても独立できない若者が増え、「30歳無職の我が子や親戚にもお年玉を渡すべきか」が日韓共通の悩みだとしている。



韓国では「大学生まではお年玉を渡すべき」との認識が強い。ロッテメンバーズが先月、全国の20代以上の男女2000人を対象にアンケート調査実施。「お年玉はいつまで渡すのが適切か」との質問で、最も多かった回答は「大学生まで」「高校生まで」(それぞれ34.7%)だったが、「就職するまで」が16.5%、「結婚するまで」は5.1%と、全体の約2割は成人した子供や甥姪にもお年玉を渡す考えだとの結果が出た。「小学生まで」は4.9%、「中学生まで」は4.2%にとどまった。



日本でも「お年玉は大学生まで」という世論が強い。ウェブクルーが昨年12月に成人男女1459人を対象に実施したアンケート調査では、「大学生・専門学校生以上の子供にはお年玉をあげない」との回答が32.1%に達した。お年玉を渡す対象で最も多かったのは「甥姪」で、全体の50%に達した。また、「お年玉が家計の負担になっているか」との質問では、「負担になる」(33.4%)、「どちらかというと負担」(39.8%)との回答が多かった。



韓国人と日本人が考えるお年玉の相場は、ほぼ同水準となっている。韓国の場合、KB国民カードのアンケート調査で、今年のソル(旧正月)のお年玉の金額は未就学1万ウォン(約1120円)、小学生3万〜5万ウォン、中高生5万〜10万ウォン程度との回答が多かった。日本は住信SBIネット銀行による調査(顧客3211人対象)で、未就学1000円以下、小学生3000〜5000円、中学生以上は1万円との回答が最も多かった。



最近の世界的なインフレーション基調で物価が高騰したことでお年玉も家計経済の負担が大きくなっただけに、やり取りしないほうがいいという声も上がっている。SKコミュニケーションが成人3892人にお年玉の相場を聞いたところ、42%が金額を提示せず「あげず、もらわずがいい」と答えたという。昨年の旧正月前の同様の調査では29%だったが、大幅に増えている。



記事は「庶民の暮らしが苦しくなり、少子高齢化の影響で家族や親戚の数も減っている。今後は次第にお年玉文化の基盤も弱まるだろう」と結んでいる。



この記事に、韓国のネットユーザーからは「30歳はお年玉をもらうほうじゃなく、あげるべき年齢でしょ」「20代はともかく、30代でお年玉をもらおうとするのはみっともない」「成人した子にまであげる必要ある?」「いい大人の無職は良心があるなら渡されても受け取るな。渡すほうも本当はあげたくないんだ」など、成人したらお年玉はあげなくていいのではとの声が多く寄せられている。「あげない、もらわないでいい」「お金のやり取りはやめればいい」など、お年玉文化自体を否定する声も上がっている。



その他、「年齢は関係ない。お金があればあげるし、なければ相手が小学生でもあげないよ」「高校生まではあげるほうも気持ちがいいかな。自分が子供のころは1000ウォンもらっただけで大喜びしたものだけど、今は少なくとも5万ウォンはあげないと不満そうな顔をされる」「就職してる30歳にもあげてるよ。いつまであげるべきか、親戚の顔色をうかがっている…」などのコメントが見られた。(翻訳・編集/麻江)

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