有名火鍋店でスープ入った鍋に放尿、警察が17歳の男2人の身柄を拘束―中国メディア
2025年3月9日（日）17時0分 Record China
有名火鍋店チェーンの海底撈（写真）の店内で男性客がスープの入った鍋の中に小便をしているような動画が拡散した件で、上海市黄浦区警察は8日付で、17歳の男２人の身柄を拘束したと発表した。
中国の有名火鍋店で男性客がスープの入った鍋の中に小便をしているような動画が拡散した件で、上海市公安局黄浦分局（上海市黄浦区警察）は8日付で、17歳の男２人の身柄を拘束したと発表した。警察は2人に「軽微な法律違反」としての処罰を科したが、2人は火鍋店をチェーン展開する企業から、巨額の損害賠償を請求される可能性が高い。中国メディアの貝殻財経が伝えた。
動画について、当初は「放尿の演技をしているだけではないか」との見方もあったが、警察は鍋への放尿と動画撮影してインターネットで発表したことは事実として、2人に行政拘留の処罰を科したと表明した。行政拘留とは、警察など行政機関が「軽微な法律違反であり裁判を起こすまでの必要はない」と判断した場合に科す処罰だ。
インターネットで動画が拡散し始めたのは6日とみ られる。警察発表によると、客として鍋店に来た2人が鍋への放尿をしたのは2月24日未明だった。2人は酒に酔っており、うち1人が動画撮影してインターネットで流した。
貝殻財経によると、2人が鍋に放尿したのは火鍋の大手チェーンを展開する海底撈の上海市黄浦区内の店で、周囲は人通りの多い繁華街という。8日正午ごろに取材したところ、該当する店舗には多くの客が入っていた。店舗の臨時責任者を名乗る男性は、7日の時点で店内のすべての食器と調理器具を新調し、店内の消毒作業も完了したと話した。店長その他の関係者については警察署でこの件の対応にあたっている最中と説明した。鍋に放尿した者に対する損害賠償請求については、「詳細は会社または警察が統一して回答する」と述べて明言を避けた。
店の周囲を通行する人に話を聞いたところ、「朝、ニュースを見てこの件を知りました。店を信頼しています。適切に消毒処理がなされると思います」と言う人もいれば、「とても気持ちが悪い。もう二度と行かない」と話す人もいたという。
海底撈は6日の時点で、「たとえ演技であったとしても、関係者の法的責任を厳格に追及する」と表明していた。浙江豊国法律事務所の陳弁護士も同日、実際に小便をしていてもいなくても「挑発・騒乱行為」に該当し、5−10日の行政拘留が科される可能性があると説明した。社会に重大な悪影響を及ぼしたと判断された場合にはさらに長期の拘留と罰金が科されることもあるという。陳弁護士はまた、海底撈は当事者に損害賠償を求めることが可能だと説明した。（翻訳・編集/如月隼人）
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